![メダカの卵と水草](https://medaka.papa77.com/wp-content/uploads/2021/05/0636b76d8671793f25c15700934e2600-2.jpg)
メダカは水草に卵を産み付ける?
メダカの産卵におすすめの水草とは?
メダカは水草なしでも卵を産むのか?
メダカの産卵で水草の代わりになるものは?
メダカは人工水草でも卵を産むのか?
こんなメダカの産卵と水草の関係についてご紹介いたします。
目次
メダカは水草に卵を産み付ける?
野生のメダカは水草や浮き草、藻などの影に卵を産みつけます。
その習性は長年品種改良を重ねたメダカにも受け継がれており、ほとんどのメダカは水槽内やビオトープにおいても水草や浮き草などに卵を産みつけます。
メダカの産卵後、お腹から卵が無くなっていたら水草を観察してみてください。
水草に産み付けられている卵を見つけることができるはずです。
なぜメダカは水草に卵を産み付けるのでしょうか?
それは産み付けた卵を危険から守る必要があるからです。
メダカが産卵を迎えると、1回に10~20個ほどの卵を産みます。
ですが、この卵が全て孵化し、元気に育つというわけではありません。
というのも、産まれた卵は卵のうちか稚魚のうちに親メダカや他のメダカに食べられてしまうのです。
メダカによっては長い時間お腹に卵を付けたまま泳ぎ続ける個体もいます。
このような状態は同様に他のメダカに卵を狙われてしまう可能性があります。
そのような場合にはそのメダカだけ隔離するか、卵を直接採取することもできます。
親メダカは産まれた卵を水草に産み落とすことにより、他のメダカから狙われるリスクを減らして卵を守っているのです。
メダカの繁殖をしたい、興味があるという人は水草や浮き草を飼育容器の中に入れてあげましょう。
メダカの産卵におすすめの水草
メダカの産卵におすすめの水草とはメダカの卵が絡みやすく、卵を隠しやすい水草です。
葉が細かい マツモ や ウィローモス 、根が細かく茂る ホテイアオイ などはまさしくメダカの産卵に最適なおすすめの水草です。
水槽で育てることのできる水草の中には他にも葉が細かく繊細な水草もありますが、メダカの飼育環境にマッチした育成環境であることも先に挙げました水草の特徴です。
マツモもウィローモスもホテイアオイも屋外育成で十分に育つことができる丈夫な水草です。
マツモ
マツモは根を持たない浮遊性の水草ですのでメダカ水槽に浮かせておくだけで元気に成長します。
水草の中でも特に水質浄化能力が高い水草ですのでメダカの飼育環境を良好に保ち、水質の悪化を遅らせる効果も見込めます。
ウィローモス
ウィローモスは苔植物の仲間で水中で育つことができる水草です。
水槽に入れると沈むので水槽の底のほうでメダカの隠れ家や メダカの産卵床 になります。
ウィローモスには活着性があるため流木などに活着させて自然のレイアウトを楽しむこともできます。
ホテイアオイ
ホテイアオイは言わずと知れた浮草の代表です。
室内水槽よりも屋外ビオトープでの育成におすすめです。
ホテイアオイの根がめだかの隠れ家となり、卵の産卵床にもなります。
メダカは水草なしでも卵を産むのか?
水草や浮き草を育てる自信が無い。
それでもメダカの繁殖に挑戦してみたい。
そんな時にメダカは水草なしでも卵を産んでくれるのか?
勿論、メダカは水草なしでも卵を産みます。
何も入っていない水槽では、産卵をした後に水槽の底に卵を産み落とします。
ですが、メダカが産み落とした卵は取り出して別の水槽へと移す必要があります。
取り出さずにそのまま放っておくと親メダカに食べられてしまいます。
食べられずに生き残ったとしても底に沈んだ卵はカビやすいため上手く育たないことが多くなってしまいます。
水草であれば別の水槽へ移動させる際に取り出しやすくなるのもありがたいところです。
ですが水草は適度に手入れをする必要があり、うまく育てないと枯れてしまうこともあります。
水草を育てる自信がない。
でもメダカの卵を上手く育てたい。
メダカの繁殖においてそんな理想を叶えてくれる「水草の代わりになるもの」はあるのでしょうか?
メダカの産卵で水草の代わりになるもの
メダカの産卵で水草の代わりになるものに産卵床があります。
水中に浮かべるだけで設置でき、水草の代わりに卵を産み落とす場所として利用できるものです。
卵を別の水槽に移動させる際も、水に浮かんでいるためスムーズに取り出すことができます。
産卵床はネットショップや100均などにも売られており、簡単に手に入れることができます。
また自作することによってコストが抑えられるので一度挑戦してみるのも良いかもしれません。
このような産卵床を使用する際は、他に産み落とせる場所をなくすため、水草などは取り除くようにすると良いでしょう。
産卵床は基本的には水中でふさふさ、もしゃもしゃしているものが好まれるため、水切りネットや毛糸などといったものでも少し工夫すれば代用が可能です。
ですが、材質によっては確実に産み落とすかどうか定かではないので注意しましょう。
また、代用品を使用する場合、着色料や香料がついているものやコーティングがされているなどといった水質に影響のあるものは避けてください。
手作りのものや代用品は、メダカが確実に産み落とす場所として認識してくれるかどうかは分かりません。
安心して繁殖をさせたい方は産卵床などの信頼のある製品を使うことをおすすめします。
メダカは人工水草でも卵を産むのか?
人工水草でもメダカは卵を産み落とします。
産卵用の人工水草が売られているほどですので、メダカは絶対に自然の水草でないと卵を産まないという訳ではないのです。
それなら人工水草の方が楽なのでは?と思うかもしれません。
自然の水草と人工水草にはさまざまなメリット・デメリットがあります。
まず自然の水草は名の通り水槽内に自然を入れることができ、植物の光合成によって新鮮な酸素の供給してくれます。
メダカの糞や水の汚れをある程度吸収し、水槽を清潔に保ちやすくなります。
メダカの隠れ場にもなり比較的ストレスの少ない快適に過ごすことができるのです。
そんな自然の水草を育てていく上で綺麗に保つためには手入れが欠かせません。
水草によって手入れ方法はさまざまではありますが、家庭の事情で家を開けることが多かったり、設備を整えることができなかったりで、中々手を出しづらいという方も多いかと思います。
一方、人工水草であれば水槽内に設置するだけで手入れや枯れの心配はいりません。
人工水草であれば誰でも気軽に手を出しやすいですよね。
観賞用に使用されている方も多いのではないでしょうか。
ですが鑑賞用につくられた人工水草は自然の水草と違い、メダカに傷がついてしまうような素材・形のものもあります。
人工水草を選ぶ際には注意が必要になります。
産卵用の人工水草は材質が柔らかくメダカにやさしい素材が使われています。
繁殖に人工水草を考えている場合は産卵用のものを選ぶようにしてください。
自然の水草か人工水草で悩んだときは、それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身の都合に合わせて選ぶようにしましょう。
メダカの卵と水草の関係まとめ
- メダカは水草に卵を産み付ける
- 危険から卵を守る為にも繁殖には水草が必要
- 水草なしでも卵を産むが、そのままにしておくと他のメダカに卵を狙われるリスクがある
- 産卵床などといった、メダカの卵が付着しやすく水槽から取り出しやすいもので水草の代用ができる
- 人工水草でも卵を産むのでやわらかい産卵用のものを選ぶとよい
今回はメダカの産卵と水草の関係についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。
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