メダカの稚魚を早く大きくしたい。
メダカの赤ちゃんを大きく育てるには?
稚魚の成長速度を早めるにはどうしたら良いか。
稚魚の成長スピードは育て方で変わるのか?
こんなメダカの稚魚の成長速度と育て方の関係についてご紹介いたします。
メダカの針子についてはこちらのまとめ記事をご覧ください。
メダカの稚魚を大きく育てるメリット
メダカの稚魚を大きく育てることは稚魚を丈夫に育てることにも繋がります。
稚魚が早く大きくなることで環境への適応力がつき、病気への抵抗力も高まります。
弱肉強食の自然界では小さいことや弱いことは不利な条件となってしまいます。
それは屋外ビオトープでも同じことが言えます。
一例を挙げると蚊の幼虫であるボウフラはメダカの餌になりますが、小さな稚魚はボウフラにさえ襲われてしまうこともあります。
また、稚魚同士でも成長の遅い稚魚は成長が早く大きくなった稚魚に食べられてしまうこともあります。
これは自然の中で強者だけが生き残れる自然の法則とも言えます。
よって全ての稚魚が早く大きくなればそれだけ稚魚の生存率を高めることにも繋がるのです。
稚魚の成長速度を早める条件
メダカの稚魚の成長速度を早める条件は
- 栄養価の高い餌をしっかり食べられていること
- 水温が25℃前後で安定していること
- しっかり日光に当たって日光浴ができていること
- 水質が悪化していないこと
これらの条件はメダカの稚魚の育て方を調べてみると当然のように書いてあることばかりです。
実はメダカの稚魚を大きく育てるには特別なことは必要ないのです。
稚魚を育てるために必要なことをしっかり理解して最高の条件を整えてあげれば稚魚の成長速度は自然と早まり早く大きくなります。
逆に通常の育て方とは全く違う裏技みたいなものがあるとしたらそれは副作用や奇形の可能性も懸念しなければなりません。
稚魚の成長スピードは育て方で変わる
稚魚を早く大きく育てるには最高の条件を整えてあげることですので稚魚の育て方で当然成長速度は変わります。
まずは飼育容器と飼育数の問題から考えると密集した環境で稚魚を飼育するよりも広いスペースで伸び伸びと育てた方が稚魚が大きくなりやすいものです。
そこには水中の微生物を独り占めできる事や与えられた餌の争奪戦が起こらないことなどが関係しています。
屋外飼育で植物プランクトンや動物プランクトンが繁殖していれば稚魚はいつでも好きなだけ餌を食べることができるのでそれだけ早く大きくなります。
しかし沢山の稚魚がいると動物プランクトンの繁殖が追いつかずに栄養価の高い餌が不足気味になってしまうこともあります。
そんな時にはしっかりと餌を与えるようにしましょう。
餌の種類で言うとミジンコなどの動物プランクトンを与えることが稚魚の成長速度を早めるコツです。
グリーンウォーターのみや人工フードのみよりも色々な餌を掛け合わせて与えることは栄養バランスの面でも良い方法と言えます。
人工フードを与える回数を増やしたり,量を増やすことでもそれなりに稚魚は大きく成長します。
しかしその際には水換えをしっかり行わないと水質の悪化が早まりやすく稚魚の成長速度を早める条件の4つ目から外れてしまいますので気をつけなければなりません。
稚魚の成長と水換えには深い因果関係があります。
ほとんど水換えをしない飼育方法よりも定期的な水換えを行っている方が稚魚の刺激となり早く大きくなるとも言われています。
酸素が豊富で新鮮な水の方がメダカも元気になり餌もたくさん食べるようになるのです。
餌をしっかり与えて水換えを定期的に行っても太陽の光に当たれていない稚魚は成長が遅れてしまうものです。
これは室内飼育と屋外飼育の差で顕著に現れます。
日光浴は紫外線により大切な栄養素を作るために必要不可欠なものです。
天気の良い日には積極的に太陽光の当たる場所で稚魚を育ててあげましょう。
ただ、水温管理の面から考えて適正水温である25℃を超えてしまうような時には日除けや遮光による対策が必要になってきます。
高水温は稚魚の成長が早まるが問題も多い
メダカ飼育の適正水温は25℃前後とされています。
ただ、生物の中には30℃近い温度で活性が高まり成長が加速するものもたくさんいます。
熱帯地域の生物などを考えてみるとわかりやすいと思います。
動物、昆虫、魚類問わず大きな生き物がたくさんいます。
このような事から考えると30℃近い水温を維持する事でメダカも早く大きく育つのでは?
こんな疑問も出てきますが、高水温での飼育はあまりお勧めできません。
熱帯地域の生き物は長い年月をかけてその環境に適応できるように進化した結果あのような大きな姿を手に入れることができるようになりました。
しかし、メダカは30℃近い水温に常に晒されているような環境で進化をしてきていませんので急激な温度上昇に体がついていかなくなってしまいます。
その結果、早熟、短命など様々な問題が起こってしまいます。
メダカの卵も30℃近い水温で育てると活性が高まり通常より速い日数で孵化します。
しかし孵化した稚魚が奇形であったり、孵化率が低下するなどの問題が起こりやすいのも事実です。
このようにただ水温を高くすることが良いことではなく、メダカが好む最適な水温を維持することがメダカの稚魚の成長を早め、丈夫に育てることに繋がります。
春先や秋口など水温の低下が懸念される時期には水槽用ヒーターやパネルヒーターなどを使用して水温を維持する方法もあります。
水槽用ヒーターを使える環境であれば水槽用ヒーターを設置しておけば水温は安定します。
水槽用ヒーターを使用できないような小さな容器や形状のものには爬虫類飼育などで使われるパネルヒーターがおすすめです。
パネルヒーターは汲み置きした水換え用の水を暖めておくのにも重宝しますので一つ持っておくと便利です。
メダカの稚魚を早く成長させる方法まとめ
- メダカの稚魚を早く大きく育てることは環境適応能力や病気への抵抗力をつけることに繋がる
- 稚魚の成長速度を早めることは稚魚の生存率とも関係している
- 栄養価の高い餌をしっかり食べられること
- 水温が25℃前後で安定していること
- しっかり日光に当たって日光浴ができていること
- 水質が悪化していないこと
- 定期的な水換えで水質の管理と活性を高めることも大事
- 高すぎる水温はメダカの成長に逆効果
- 水温が低い時期はヒーターを使用して水温を維持する
今回はメダカの稚魚を早く成長させる方法についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。