赤玉土でメダカが死ぬ理由と正しい赤玉土底砂の立ち上げ方

2021年6月18日

赤玉土でメダカが死ぬ理由と正しい赤玉土底砂の立ち上げ方

メダカと赤玉土

メダカの底砂に赤玉土を使うメリットとデメリットは?

赤玉土でメダカが死ぬことがある?

赤玉土を使った飼育方法の立ち上げ方を知りたい。

メダカビオトープの赤玉土の掃除はどうしたら良い?

こんなメダカ飼育における赤玉土の使い方についてご紹介いたします。

 

底砂に赤玉土を使うメリット・デメリット

どんなものにもメリットとデメリットがあるようにメダカ飼育における赤玉土の使用でもやはりメリットとデメリットが存在します。

メダカ飼育に赤玉土を使うメリットは

・メダカの色合いが良くなる

・飼育水がクリアウォーターになる

・メダカの餌が豊富になる

・水草などの植物が育ちやすくなる

・メダカが落ち着ける

 

などが挙げられます。

底砂を何も入れていない明るい色合いの容器よりも暗い色合いの赤玉土の方がメダカの発色が良くなります。

これはメダカが持ち合わせている能力の一つで配置適応と呼ばれています。

メダカには周りの環境に合わせて体の色を薄くしたり濃くしたりする性質があります。

メダカ飼育で黒のプラケースを使用している人が多いのはこの性質を利用してメダカの発色を良くさせる目的もあります。

石や砂利などに比べて多孔質な構造の赤玉土には多くのバクテリアが住み着き繁殖します。

赤玉土に住み着いたバクテリアが水中の有機物を分解して水を綺麗にしてくれるため飼育水がクリアウォーターになります。

※実際にクリアウォーターになるメカニズムは少々複雑なのですが、ここでは簡略化して話をまとめています。詳細については後ほど詳しくご紹介致します。

また赤玉土に住み着く微生物は水質浄化に貢献するものだけではなく、メダカの餌となるものもいます。

赤玉土に微生物が増えればそれだけメダカの餌も増えることに繋がるのです。

常に豊富な餌にありつける環境でメダカを育てることによりメダカの成長も早くなります。健康的に育つため色合いも良くなります。

赤玉土に住み着いた微生物の働きによって分解された有機物は最終的に植物が吸収できる栄養となるため水草などの植物も育ちやすくなります。

赤玉土は飼育環境における地面ですので自然のもので構成された環境はメダカにとって落ち着ける場となることも間違いありません。

このように簡単に挙げただけでもメダカ飼育に赤玉土を使うメリットは沢山あります。

それに対して赤玉土を使うデメリットは

・グリーンウォーターが薄くなる

・何も入れていない容器よりも掃除が大変になる

・使い方を間違えるとメダカが死ぬ

 

などが挙げられます。

赤玉土を入れることにより多種多様な微生物が繁殖するため植物プランクトンの大量繁殖によって起こるグリーンウォーターは解消されてしまいます。

よってメダカをグリーンウォーターで管理したい人には赤玉土はおすすめできません。

逆にクリアウォーターでメダカを育てたい人には赤玉土はおすすめです。

さらに赤玉土を入れることによりどうしても掃除は大変になります。

何も入れていない容器であれば水換えをするだけで簡単に水中の有害物質は除去できますが、赤玉土をいれていると赤玉土の隙間に有機物が沈殿してしまいます。

ある程度の有機物は微生物の餌となるため良いのですが、過剰に溜まってしまった有機物は掃除により排出しなければなりません。

メダカの数や餌の量を抑え、有機物を減らし、バランスのとれたビオトープができあがれば掃除をしなくても良い環境を作ることもできます。

そして最後の「赤玉土の使い方を間違えるとメダカが死ぬ」このデメリットは何としても避けたいものです。

赤玉土でメダカが死ぬことがある?

赤玉土そのものがメダカにとって毒性があるわけでは無いのですが、使い方を間違えるとメダカが死んでしまうこともあります。

このように言うとなんだか赤玉土が怖いものように感じてしまう人もいるかもしれません。

ただ、赤玉土に限らず他のソイルなどでも同じことは起こります。

メダカが赤玉土で死んでしまう問題は水槽の立ち上げ方法や水質管理方法を理解しているかどうかに関わってきます。

逆に言えばその仕組みさえしっかり理解していればメダカが赤玉土で死んでしまう問題は回避することができるのです。

赤玉土の使用によりメダカが死んでしまう原因は

・赤玉土の酸性度によるペーハーショック

・アンモニアの大量発生によるアンモニア中毒

 

この二つとなります。

メダカの飼育環境に赤玉土を入れて、もしくは赤玉土を敷いた環境にメダカを入れて1日や2日でメダカが全滅してしまうような時にはペーハーショックが考えられます。

1日目、2日目は何とも無く1週間以上経ってからメダカが全滅してしまうような時にはアンモニア中毒の恐れがあります。

赤玉土のpHは酸性ですので中性付近の水質に大量投入すると水質を急激に酸性に傾けてしまう傾向があります。

そのような急激なpHの変化はメダカにとって大きなストレスとなり過度な変化はペーハーショックを招きます。

そのようなことにならないように赤玉土の量を抑えめにしたり、赤玉土を敷いた環境で数日おき、ペーハーを測定してからメダカを投入すると良いでしょう。

アンモニアの大量発生によるアンモニア中毒の問題を理解するには水槽内で起こっている生物濾過の仕組みを理解しなければなりません。

まずは生物濾過の仕組みから簡単にご説明いたします。

赤玉土を投入すると徐々にバクテリアの繁殖が始まります。

このバクテリアはメダカの餌の食べ残しや糞などの有機物を餌として繁殖し、アンモニアを生成します。

わかりやすいようにこのバクテリアを「バクテリアA」と呼びましょう。

その後、バクテリアBがアンモニアを餌に亜硝酸を生成し、次のバクテリアCが亜硝酸を餌に硝酸塩を生成する流れが出来上がります。

各働きをするバクテリアがバランスよく増えるとアンモニアや亜硝酸といった毒性の強い物質が大量に蓄積することはありません。

しかし、立ち上げ当初はバクテリアの繁殖するスピードの違いからどうしても生物濾過のバランスが崩れてしまいます。

そのためアンモニアが大量に蓄積する環境が出来上がってしまうのです。

その後、徐々に各バクテリアが繁殖することでアンモニアは減少していきます。

これが水が立ち上がると呼ばれる状態です。

この仕組みを知らずに立ち上げ後すぐにメダカを入れてしまうとアンモニアの発生によりメダカが落ちることがあります。

立ち上げてから1週間くらいでメダカが死んでしまったらアンモニア中毒を疑ってみましょう。

赤玉土を使った飼育方法の立ち上げ方

間違った赤玉土の使い方をしてしまうことでメダカが死んでしまう理由がわかったところで赤玉土を使った正しい立ち上げ方法をご紹介いたします。

まずは飼育容器に赤玉土を敷き水を張ります。

この状態で飼育水が濁るようなら水換えを行い赤玉土の粉塵を排出しておきます。

その後、太陽の光が当たる場所に1週間ほどおき濾過バクテリアの繁殖を促します。

この間に2日に1回三分の一くらいの水換えを行うと水質が極端に酸性に傾くことを防ぐことができます。

またアンモニアを生成するバクテリアを増やすためには有機物がなくてはなりません。

メダカの餌や糞などを入れてあげるとそれらを餌としてバクテリアAが増え始めます。

バクテリアAが増えるとバクテリアBの餌が増えるため徐々にバクテリアBも増えてきます。

バクテリアBがしっかり増えるとアンモニアは亜硝酸に速やかに分解されるため過剰に溜まることはなくなります。

その後バクテリアCもしっかり繁殖すると毒性の強いアンモニアや亜硝酸がたまらなくなる為メダカを入れても大丈夫な環境が出来上がります。

この生物濾過が出来上がる前にメダカを入れてしまうとアンモニアによってメダカが死んでしまいます。

まだバクテリアの数が少ないうちに沢山のメダカを入れると有機物の処理が間に合わなくなり、これもまた問題となります。

ここまでの話をもう一度整理してみましょう。

初めに赤玉土を入れて1週間ほど水換えを繰り返してバクテリアの繁殖を促す。

この間はメダカを入れない。

水が出来上がったら少ない数のメダカから始める。

この時、メダカを入れる前にアンモニア測定をしておくと安心。

1ヶ月以上して水がしっかり出来上がったらメダカの数を増やす。

バクテリアがしっかり繁殖すると硝酸塩やリンがたまりやすくなり、コケが生え始めます。

コケの発生を防ぐためには立ち上げ当初から水草や浮き草などを多めに入れておくと良いでしょう。

水草や浮き草はメダカと違いアンモニア中毒になることはないので立ち上げ当初から入れても問題ありません。

これが赤玉土を使った正しい立ち上げ方です。

水が立ち上がるまでメダカは入れないと説明しましたが、実は「パイロットフィッシュ」と言って1匹や2匹のメダカを入れて水を立ち上げる方法があります。

パイロットフィッシュを入れることにより糞などがバクテリアの餌となるためバクテリアの繁殖が進むようになります。

1匹程度のメダカの糞ならアンモニアが検出されても少量のためメダカに致命傷を与えることはありません。

水質管理はこの兼ね合いが大切なのです。

糞などの有機物(アンモニアの素)が無いとバクテリア育たないのですが、多すぎるとメダカにとって毒となってしまうのです。

この水質管理の仕組みは赤玉土に限らず、どんな底砂を使用しても考え方は同じです。

メダカビオトープの赤玉土の掃除

水槽のガラス面や器具は放置すると徐々にコケが付着してしまうので定期的に掃除をしなければならないことはなんとなくわかるものです。

水換えも定期的に行わなければ水質が悪化してしまうことは色々なところで言われていることなので知っている人も多いでしょう。

それなら底砂の掃除はどうしたら良いのか?

そもそも赤玉土の掃除はするべきなのか?

そのような赤玉土の掃除の必要性から考えてみましょう。

結論から言うと屋外ビオトープでのメダカ飼育であれば赤玉土の掃除は必要ありません。

あまりにも過密飼育の場合にはまた別の話となってしまいますが、通常の飼育であればメダカの糞はバクテリアによって上手く分解されていきます。

これが金魚などの大食漢になると話は変わってきます。

金魚は数匹でも大量の糞をしますのでバクテリアの分解だけでは間に合いません。

そのような時には底床クリーナーなどを利用して赤玉土の上に溜まった糞を吸い出すようにすると水質の悪化を遅らせることができます。

メダカビオトープにおいて赤玉土を頻繁に掃除すると赤玉土の中に溜まった汚れが舞い上がってしまい水中が富栄養化してしまいます。

そうなるとコケが増えてしまいますので避けたいものです。

また、赤玉土はあまりいじくり回すと崩れてしまいますのでそっとしておきましょう。

メダカビオトープでは水の濁り具合や色付き具合を見ながら適度に水換えをする程度で問題ありません。

とくにメダカが少なめで植物が元気に育っているビオトープであれば水換えさえも不要とすることもできます。

メダカと赤玉土の関係まとめ

・赤玉土にはメリットもデメリットもある

・デメリットを回避してメリットを活かすように使う

・赤玉土には濾過バクテリアが住み付き水を浄化してくれる

・立ち上げ当初はアンモニアが検出されやすい

・赤玉土でメダカが死ぬ理由はpHショックとアンモニア中毒

・正しい立ち上げを行えば赤玉土はメダカにとって非常に良いもの

 

今回はメダカ飼育における赤玉土の使い方についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。

赤玉土のメリットを最大限に活かせるように改良されたメダカ用の赤玉土も販売されています。

メダカの赤玉土

楽天市場で探す

Amazonで探す

 

メダカの屋外飼育についてまとめましたので合わせてご覧ください

ベランダビオトープ
ベランダビオトープでメダカ飼育!作り方や飼育の注意点

ベランダビオトープでメダカ飼育!作り方や飼育の注意点 ベランダビオトープでメダカ飼育をしたい。 マンションやアパートのベランダでもメダカを飼える? ベランダビオトープの作り方を知りたい。 メダカのベラ ...

続きを見る

メダカとヤゴ
メダカのヤゴ対策!屋外ビオトープではヤゴにメダカが食べられる!?

メダカのヤゴ対策!屋外ビオトープではヤゴにメダカが食べられる!? トンボの幼虫ヤゴはメダカを食べるのか? ヤゴとメダカは共存できる? ヤゴはいつ頃どのように現れるのか? ビオトープでのヤゴ対策や駆除方 ...

続きを見る

メダカの雨対策
メダカの雨対策!雨で死ぬ!?屋外ビオトープでの雨水の影響

メダカの雨対策!雨で死ぬ!?屋外ビオトープでの雨水の影響 メダカの雨対策は何をすれば良いのか? 睡蓮鉢に雨水が入ることによる影響は? メダカが雨で死ぬことはあるのか? メダカの針子や稚魚の雨対策はどう ...

続きを見る

メダカ水槽
メダカ水槽は屋外飼育に不向き!その理由とお勧めの飼い方

メダカ水槽は屋外飼育に不向き!その理由とお勧めの飼い方 メダカ水槽を屋外に置いてメダカを育てたい。 メダカ水槽の屋外飼育方法を知りたい。 このように考えている人はちょっと待ってください。 メダカ水槽を ...

続きを見る

メダカの屋外飼育
メダカの屋外飼育 置き場所は夏と冬で変えるべきか

メダカの屋外飼育 置き場所は夏と冬で変えるべきか メダカの屋外飼育では容器をどこに置くのがいいのか? メダカを置いてはいけない場所はあるのか? 夏と冬で置き場所を変えた方が良いのか? 屋外では置き場所 ...

続きを見る

メダカの屋外飼育
メダカの屋外飼育で発泡スチロールを使用するメリットとデメリット

メダカの屋外飼育で発泡スチロールを使用するメリットとデメリット メダカを飼育できる容器には様々なものがありますが、今回はその中でも発泡スチロールに焦点を当ててメダカの屋外飼育でのメリットとデメリットに ...

続きを見る

屋外飼育のメダカ
屋外のメダカビオトープは水換え不要?水換えの頻度と方法

屋外のメダカビオトープは水換え不要?水換えの頻度と方法 屋外においてあるメダカビオトープやメダカ鉢は水換えの頻度を減らしたり、水換えを不要にすることも可能です。逆に屋内のメダカ水槽はそのような管理は難 ...

続きを見る

屋外池のメダカ
メダカ飼育 屋外冬越し(冬眠)の注意点は?冬の餌やり・水換え

メダカ飼育 屋外冬越し(冬眠)の注意点は?冬の餌やり・水換え メダカ飼育を始めて初めての冬。室内の水槽などで飼育しているメダカであれば、ヒーターを使用することにより水温を保つことも出来ますが、屋外の池 ...

続きを見る

メダカの稚魚
屋外のメダカ飼育と室内のメダカ飼育どっちがお勧め?メダカの子供・稚魚の育て方

屋外のメダカ飼育と室内のメダカ飼育どっちがお勧め?メダカの子供・稚魚の育て方 メタガの稚魚を育てるには室内飼育と屋外飼育どちらが育てやすいのか?また、屋内飼育と屋外飼育におけるメダカ飼育のメリット・デ ...

続きを見る

メダカと水草
屋外と室内で違う!メダカ飼育におすすめな水草の種類とその理由

屋外と室内で違う!メダカ飼育におすすめな水草の種類とその理由 メダカと水草は非常に相性が良いものですのでメダカを飼育するのであれば、是非水草を入れてあげたいものです。ただ、いざ水草を入れようと思うと、 ...

続きを見る

屋外飼育のメダカ
屋外(庭)のメダカ飼育でおすすめの容器は?水槽・発泡スチロール・睡蓮鉢

屋外(庭)のメダカ飼育でおすすめの容器は?水槽・発泡スチロール・睡蓮鉢 室内でメダカを飼育する場合には水槽や金魚鉢のような容器が一般的です。室内飼育では鑑賞目的重視の為、おしゃれな感じやインテリア性が ...

続きを見る

メダカの屋外飼育
庭でメダカの屋外飼育をはじめる時の5つの疑問を解決!

庭でメダカの屋外飼育をはじめる時の5つの疑問を解決! メダカを庭などの屋外で飼育したい。 メダカの屋外ビオトープってどんなもの? メダカを屋外で飼うための容器や準備するものは? メダカの屋外飼育は夏や ...

続きを見る

サイト内検索  知りたい情報を検索!

  • この記事を書いた人
マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。 Twitterでも情報公開しておりますのでフォローお願い致します。@mizukusasuisou

-メダカの屋外飼育
-,

© 2021 メダカの飼い方.com