メダカの水草がダメになる理由は?食べられている?
メダカの水草がダメになったらどうすればいい?
メダカの水草がダメにならないようにする方法とは?
メダカ飼育でダメになりにくい水草とは?
メダカの飼育環境に水草をたくさん入れすぎるのはダメ?
こんなメダカの水草がダメになる原因と対処法についてご紹介いたします。
メダカの水草がダメになる理由は?食べられている?
メダカ水槽に入れた当初は綺麗だった水草が1ヶ月もするとダメになってしまう・・・
なぜ水草がダメになってしまうのか?
メダカが水草を食べてボロボロにしてしまうのか?
水草がすぐにダメになってしまうとこんな悩みが出てくるものです。
一般的にメダカは水草をついばむことはありますが、食べ尽くすことはほとんどありません。
では、どのような理由で水草がダメになってしまうのでしょうか?
水草がダメになってしまう原因の多くは
- 光合成に必要な光量の不足
- 水草の成長を阻害する低水温
- 適切でない水草の選択
などが挙げられます。
光合成に必要な光量の不足
室内でメダカを飼っている場合、水槽内の水草には光量不足が起こる事があります。
水草には光合成を行い、成長するために十分な光量が必要です。
しかし、室内の照明だけでは水草に必要な光量を確保できないことがあります。
そのため水草は成長が停滞したり、枯れてしまうことがあります。
成長が停滞したり、枯れてしまう水草は葉が落ちてしまったり、茎がボロボロになる事もあるため、一見するとメダカが食い散らかしたように見える事もあります。
水草の成長を阻害する低水温
メダカは冬の低水温に耐えることができますが、多くの水草は低水温に弱い傾向にあります。
水草の成長を阻害するほどの低水温になると水草は成長が鈍化し、枯れることが多くなります。
特に冬季のメダカ飼育では水温管理が重要です。
適切でない水草の選択
ホームセンターなどで売られている金魚藻として知られる水草には、カボンバ、アナカリス、マツモなどの丈夫な水草があります。
しかし、それらの中でも特にカボンバは低光量に弱く、光量が不足すると葉がボロボロになるように溶けてしまうことがあります。
このように水草ごとに成長に必要とする条件が微妙に異なるため、適切な水草を選ぶことも水草がダメにしない方法といえます。
メダカの水草がダメになったらどうすればいい?
この後、水草をダメにしない方法を詳しくご紹介いたしますが、その前にすでにダメになってしまった水草はどうしたら良いのかについても触れておきましょう。
まず、ダメになってしまった水草は回復を待っても、ほぼ復活することはありません。
その理由として一度茶色くなってしまった水草はすでに細胞が破壊されているからです。
一部分でも緑色をしていて、しっかりしている茎があれば環境を変えることで復活する可能性はあります。
ただ、一度ダメになってしまった水草を復活させるのはかなり難しい事ですので、まずはダメになってしまった水草を水槽から取り出すことをおすすめします。
そして、新しい水草を購入し、環境を見直すととも再チャレンジしましょう。
ダメになってしまった水草をそのまま水槽に入れておくと、枯れた部分が腐敗して水質の悪化を招いてしまいますので注意が必要です。
メダカの水草がダメにならないようにする方法
それでは水草がダメにならないような管理方法をご紹介いたします。
- 光量を確保する
- 水温を管理する
- 適切な水草を選ぶ
- 水換えなどによって水質を維持する
このような条件を順番に見ていきましょう。
光量を確保する
水草が光合成を行い、成長するためには十分な光量が必要です。
しかし、室内の照明だけでは水草に必要な光量を十分に確保できないことがあります。
太陽光などの自然光が十分に届かない環境では水草専用の照明ライトを使用して光量を補うことが効果的です。
適切な照明ライトの設置や照明時間の調整によって水草の成長を促すことができます。
水温を管理する
水温はメダカや水草にとって成長に影響を与える重要な要素です。
低水温になると水草は成長が鈍化し、枯れてしまうことがあります。
水温を一定に保つためには水槽用ヒーターを使用することがおすすめです。
適切な水温によって、水草の成長が促されダメになることを防ぐことができます。
水草の光合成に最適な水温は、種類や原産地によって多少異なりますが、一般的には20℃から28℃の範囲が適切とされています。
これは、熱帯・亜熱帯地域や温帯地域の水草が広く流通しており、その成長条件が20℃から28℃に最適化されているためです。
ただし、水草の中には稀に寒冷地に生息する種類もあり、そのような水草は低水温にも適応しています。
そのため、飼育する水草の種類に応じて最適な水温を調整することが重要です。
また、飼育するメダカの種類や状態も考慮に入れて水温を適切に管理してください。
適切な水草を選ぶ
メダカ水槽に適した水草を選ぶことも重要です。
まずはカボンバ、アナカリス、マツモなどの丈夫な水草がおすすめです。
ただし、カボンバやマツモは低光量に弱いため、光量が十分でない状況下ではアナカリスなどの水草を選択すると良いでしょう。
ただ、どのような水草でも先にご紹介しましたように最低限の育成条件が整っていなければ、やはり枯れてしまいます。
水換えなどによって水質を維持する
水質が悪化すると水草の成長に悪影響を与えることがあります。
メダカの育成同様に水草が元気に成長するためにも水質の維持は重要です。
定期的に水換えを行い、水質を確認する習慣をつけましょう。
また、過剰な餌や死んだ水草の葉を放置しないようにこまめに取り除くことも大切です。
水換えによってアンモニアや亜硝酸塩などの有害物質が蓄積されるのを防ぎ、水草の成長環境を整えることができます。
また、水換えには新鮮な水を取り込むことにより、新鮮な酸素や二酸化炭素を水槽内に取り込めるメリットもあります。
新鮮な酸素や二酸化炭素は水草の光合成にも非常に効果的ですので、こまめな水換えをしっかり行いましょう。
栄養バランスを整える
水草の成長には適切な栄養も必要です。
栄養不足やバランスが悪いと水草の成長が停滞し、ダメになる可能性があります。
メダカの餌は微生物に分解されることにより、水草の栄養補給に一部貢献しますが、それだけでは不十分な場合もあります。
そこで水草用の液体肥料や底床肥料を適度に与えることで、栄養バランスを整えることができます。
メダカ飼育でダメになりにくい水草とは?
水草育成初心者でもでダメになりにくい丈夫な水草をいくつかご紹介いたします。
クリプトコリネ
クリプトコリネは初心者にも扱いやすく、さまざまな形や色の種類があり選ぶ楽しさもあります。
水草の中でも特に丈夫で適度な光量と水温があれば、成長しやすい水草です。
ウィローモス
ウィローモスは流木や石に絡みつく(活着する)ことで、美しい緑の絨毯を作り出すことができます。
ウィローモスは苔植物の仲間ですので、光量が低くても育ちやすく初心者にもおすすめの水草といえます。
ただ、成長がゆっくりなため水質浄化能力はあまり高くないため、水質浄化能力の高い水草と組み合わせてレイアウトすると良いでしょう。
アマゾンソード
アマゾンソードは大型の美しい緑の葉を持ち、水槽内で存在感のあるアクセントとなります。
アマゾンソードは充分な光量と適切な水温(約22℃~28℃)が必要ですが、成長が早く、栽培が比較的容易です。
また、広い葉面積を持つことから、光合成能力が高く、水質浄化にも貢献します。
アマゾンソードの根系は強力で底床にしっかりと根付くため、底床材が十分な厚さ(約5cm~8cm)であることが望ましいでしょう。
水草用の肥料を適度に与えることで、より健康的で綺麗に育てることができます。
メダカの飼育環境に水草をたくさん入れすぎるのはダメ?
水草はメダカの飼育環境において役立つ要素が多く、水質の浄化や酸素供給、隠れ家としての役割を果たします。
しかし、水草を過剰に入れすぎるといくつかの問題が生じることも事実です。
水草をたくさん入れすぎることにより起こり得る問題とは
- 水草が過密になると水の循環が悪くなり、酸素不足や有害物質の蓄積が起こる可能性がある。
- 水草が過剰に成長するとメダカの泳ぐスペースが狭まり、ストレスを感じることがある。
- 水草が多すぎると光が届きにくくなり、水草自体の成長が阻害されることがある。
- さらに光量不足は藻類の繁殖を促進することもある。
- 多くの水草が栄養分を消費するため、飼育環境内の栄養分が不足し、水草の成長が阻害されることがある。
などが挙げられます。
よってメダカの飼育環境に水草を適量に配置することが大切です。
水草とメダカのバランスを考慮し、適度な水草の量を維持することで健康的な環境を保つことができます。
また、定期的に水草の手入れやトリミングを行い、過剰な成長や枯れた部分を取り除くことも重要です。
一般的な目安として水槽の30%から50%程度の範囲で水草を配置することが適切とされています。
ただし、これはあくまで目安であり飼育環境やメダカの種類、水草の種類によって調整が必要です。
水質がしっかり維持され、魚が快適に泳げる状態を確認しながら、適切な水草の量を調整してください。
また、定期的に水草の手入れや水質チェックを行い、飼育環境を最適に保つことが重要です。
メダカに最適な水草の量を決める際には、いくつかの要素を考慮することが重要です。
水槽のサイズで水草の量を決める
水槽のサイズに応じて、適切な水草の量を決めましょう。
小さな水槽では、あまり多くの水草を入れると泳ぐスペースが狭くなります。
一方で大きな水槽では十分な量の水草が必要です。
メダカの数で水草の量を決める
メダカの数に応じて水草の量を調整してください。
多くのメダカがいる場合、水草を多めに配置することで酸素供給や隠れ家としての役割が向上します。
水草の種類で量を決める
水草の種類や成長速度によっても適切な量が異なります。
成長が速い水草や大型の水草は少なめに配置することで適切なバランスを保ちます。
水草が水質浄化や酸素供給の役割を果たすため適量の水草が必要です。
水草が少なすぎると水質の悪化や酸素不足の原因となることがあります。
メダカの水草がダメになるまとめ
- 水草は光量が不足するとダメになりやすいため、水草専用の照明ライトを使用し照明時間を調整する。
- 低水温も水草をダメにしてしまう一つの要素ですので、必要に応じてヒーターを使用して水温を一定に保つ。
- メダカの水槽に適した丈夫な水草を選び、光量や水質の条件に合わせて適切な種類を選択する。
- 定期的に水換えを行い、水質を確認して適切な状態を維持する事も大切。
- 一般的な目安として水槽の30%から50%程度の範囲で水草をレイアウトすると良い環境を維持しやすくなる。
- メダカの様子や水質を観察しながら、適切な水草の量を調整し、定期的な手入れを行うことも大切。