メダカの水温は何度が良いのか?最低水温・最高水温は?

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メダカと水温

メダカの水温は何度が良いのか? 

メダカは最低水温何度まで大丈夫?

メダカは最高水温何度まで大丈夫?

水温の違いによるメダカへの影響は?

メダカの稚魚に最適な水温は?

メダカの水温管理で気をつける点は?

こんなメダカ飼育における水温の問題についてご紹介いたします。

メダカ飼育の最適な水温

日本各地に野生のメダカが生息していることからもわかるようにメダカはかなり広い範囲の水温に適応できる魚です。

自然の中でメダカは0℃~38℃くらいまでの水温に耐えることができると言われています。

実際に0℃となると水が凍ってしまう温度ですが、メダカは水が凍ってしまっても少しの間でしたら仮死状態になって耐え凌ぐことさえできます。

以前NHKの「ダーウィンが来た」という番組でメダカの驚くべき能力として紹介されていました。

ただ流石にそこまでの過酷な環境でメダカを飼育することは避けたいものです。

メダカが適応できる広い水温の中で25℃から前後3℃くらいまでがメダカにとって最適な水温となります。

水温が25℃前後となる季節にはメダカの活動が活発になり餌も沢山食べますし、繁殖も盛んに行うようになります。

しかし日本には四季があり季節ごとに水温の変化があるため、メダカの屋外飼育では季節ごとの水温に適応しながらメダカを育てなくてはなりません。

水温の変化によってメダカにはどのような影響が出るのでしょうか。

10℃以下冬の水温によるメダカへの影響

メダカは人や動物などと違い周囲の温度が下がるとその影響を受けて体温も下がってしまう変温動物です。

よって水温が低下する冬にはメダカの体温も低くなります。

水温が10℃以下になるとメダカの代謝は極端に下がりほとんど動かなくなります。

そのため餌も食べなくなりますので餌やりを控えましょう。

水中に枯葉などがあるとその枯葉の下に潜り込むように隠れ冬眠に入ります。

水温が10℃以下の時には水換えなども控えて暖かくなるまでそっとしておいてあげましょう。

春の水温20℃から変わるメダカへの影響

春が近づき気温の上昇ともにメダカも少しずつ活動を始めます。

天気の良い日などには水面近くを泳ぐようになりますので泳ぎ出したら少しずつ餌を与えましょう。

水温が20℃を超えるようになると餌ぐいも良くなり繁殖に向かって体力をつけるようになります。

メダカは水温の上昇と日の長さの変化を感じ取って産卵時期を迎えるようになります。

よって出来るだけ日当たりの良い場所に置いてあげるようにしましょう。

30℃以上夏の水温によるメダカへの影響

メダカは暖かい水温と日向ぼっこが好きですが、夏の高水温には注意しなければなりません。

水温が30℃以下で安定している時期なら問題ありませんが、水温が30℃を超えてしまうような時には暑さ対策が必要となってきます。

すだれなどで日陰を作ってあげて日向と日陰をメダカが好きな時に行き来できるようにしておくと良いでしょう。

また水量の少ない飼育容器では水温の変化が激しく酸欠にもなりやすいですので出来るだけ水量を稼げる大きな容器で飼育することも高水温対策となります。

メダカは38℃くらいまで耐えられるという話をしましたが、それは水温に限った話であり、酸欠状態になってしまっては流石に耐えることはできません。

水中の酸素量は水温の変化とともに変化し、水温が上がると酸素は少なくなります。

もし、夏にメダカが水面近くでパクパクしていたり、泳ぎ方がふらふらしていたら高水温による酸欠の可能性がありますのでエアレーションで酸素供給をするようにしましょう。

この時に水温が高いからといって急に冷たい水で水換えをするような行為は避けましょう。

メダカの稚魚に最適な水温

水温が高くなる春から秋にかけてはメダカの繁殖シーズンです。

よってこの頃の水温がメダカの稚魚にとって最適な水温と言えます。

水温計 の数値で言うと26℃〜28℃くらいがメダカの稚魚がもっとも成長しやすい水温です。

自然の中ではメダカの産卵や卵の孵化は最適な水温の時に行われることが多いため屋外飼育などでヒーターを用いる必要はありません。

春先など朝晩の冷え込みが残る季節には日当たりの良い場所で稚魚を飼育してあげてしっかり水温を温めてあげましょう。

真夏には日中に理想の水温より高くなってしまうこともありますので、すだれや水草などでしっかり日陰を作ってあげて稚魚が休める場所を確保してあげるとよいでしょう。

室内水槽飼育であればヒーターの設置を行うことで一年中稚魚に最適な水温を維持することができます。

急激な水温の変化は避ける

メダカは非常に広い水温に適応できる魚ですが、それは自然の中でゆっくりと変化していく水温に対しての話です。

自然の中ではあり得ないような急激な水温の変化には対応できずに体調を崩してしまいます。

あまりにも極端な温度差の時にはそのままショックを受けて死んでしまうことさえありますので注意しましょう。

メダカと水温の関係まとめ

  • メダカは0℃~38℃くらいまでの水温に耐えることができる
  • メダカの好む最適な水温は25℃前後3℃くらい
  • 水温が10℃以下になると活動が極端に鈍る
  • 水温が30℃を超えるような時には高水温対策が必要
  • 稚魚に最適な水温は26℃〜28℃
  • メダカは急激な温度変化には極端に弱い

今回はメダカと水温の関係についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。

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25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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