
メタガの稚魚を育てるには室内飼育と屋外飼育どちらが育てやすいのか?
また、屋内飼育と屋外飼育におけるメダカ飼育のメリット・デメリットも一緒にご紹介いたします。
まずは室内でのメダカの稚魚の育て方と屋外でのメダカの稚魚の育て方の一例を挙げ、それぞれの違いも見ていきましょう。
室内でのメダカの稚魚の育て方
屋内でメダカの稚魚を育てる人の多くは、水槽飼育している親メダカからの隔離のための隔離水槽を用意したり、簡易的にプラケースなどで飼育することが多のではないでしょうか。
この方法ですと室内の温度を一定に保てば、水温も維持できるので屋外に比べて稚魚にとっても過ごしやすい水温を保てるはずです。
ただ、室内では日光に当たることも少ないうえ、稚魚飼育用の容器に照明まで設置する人も少ないはずです。
私たち人間は、健康を維持するためにある程度の日光浴が必要なように、メダカにとっても日光浴は必要な要素となります。
また、飼育水が太陽の光を受けると、そこに植物プランクトンが発生し、その植物プランクトンがメダカの稚魚にとって最高のエサとなります。
しかし、室内ではその仕組みがうまく機能しないため、しっかりとした餌やりを行わないと稚魚の生存率は格段に下がってしまいます。
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屋外飼育でのメダカの稚魚の育て方
メダカの屋外飼育では、睡蓮鉢でのビオトープやプラ舟飼育、発泡スチロール飼育など様々な飼育方法が楽しめます。
どの飼育方法でも水草や浮き草などの植物と一緒に楽しめるのが屋外飼育の醍醐味とも言えるでしょう。
さらに屋外飼育では太陽の光をしっかり当てることができるので、飼育水がグリーンウォーターになりやすいものです。
グリーンウォーターは植物プランクトンにより形成されるもので、その植物プランクトンがメダカの稚魚の餌となります。
また植物プランクトンを捕食する動物プランクトンも増えやすく、バランスの取れた餌が供給できるので稚魚の餓死率が下がり、成長もはやくなります。
よって稚魚のエサを確保しやすく、稚魚を健康的に育てやすいのは、やはり自然の環境に近い屋外飼育となります。
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ただ、屋外飼育にもリスクがあり、メダカの稚魚を捕食する天敵が存在します。
それは、トンボの幼虫であるヤゴや蚊の幼虫であるボウフラです。
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メダカの屋外飼育ではボウフラにも注意
室内飼育では、親メダカと一緒に飼育しない限りメダカの稚魚が襲われるようなことはないはずです。
しかし、屋外飼育では思いもよらない生物がメダカの稚魚の天敵となるのです。
ヤゴは親メダカであっても捕食対象とするため危険生物として広く知られています。
ボウフラは親メダカにとっては餌となりますが、稚魚にとっては捕食者となってしまいます。
よってメダカの稚魚飼育ではボウフラが発生しないような環境作りも必要となってきます。
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結論 メダカの稚魚飼育にはどちらの飼育スタイルがおすすめ
結局、メダカの稚魚はどちらで飼育するのが正解なのか?
自然の生態系をうまく作り上げたビオトープなどが作れるのであれば断然、屋外飼育の方が稚魚が元気に育ちます。
水草などで隠れ家をたくさん作れば親メダカと一緒に飼育することも可能です。
その場合、多少は食べられてしまうリスクもありますが、自然の摂理に任せて育てるというのも一つの育て方かもしれません。
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室内飼育は環境面では安全ですが、稚魚のエサやりに対して屋外飼育以上にスキルと知識を必要とします。
どちらの飼育スタイルをとるかは飼育者次第ですし、どちらか一方を選ばなければいけないわけでもありません。
稚魚がたくさん生まれたらリスク分散の考え方からも両方のスタイルで飼育してみると違いがわかるはずです。
室内の水槽飼育しかしたことのない人でしたら、ビオトープなどでメダカを飼育することでビオトープ本来の素晴らしさも楽しむことができます。
他にも屋外でビオトープを作成し、そこで作られるグリーンウォーターやそこで生まれてくる微生物などを定期的に室内の水槽に取り込み稚魚のエサとするなどの方法でもメダカの稚魚を育てることもできます。
室内飼育と屋外飼育のメリット・デメリットをしっかり理解し双方のデメリットを抑えつつ、メリットを上手く取り入れる飼育方法が望ましいのではないでしょうか。
ビオトープでは室内飼育よりも大きな容器を使用して自然の環境を再現できるのが魅力です。
メダカ鉢やトロ舟などでメダカ飼育ビオトープを初めてみてはいかがでしょうか。
室内のメダカ飼育と屋外のメダカ飼育まとめ
- 稚魚の室内飼育では日光不足による成長不良になりやすい。
- 稚魚の餌となる微生物も繁殖しにくい。
- 室内飼育は外敵に稚魚が狙われにくいというメリットがある。
- 屋外ではグリーンウォーターが出来やすく稚魚の餌が確保しやすい。
- 屋外ではヤゴやボウフラに注意する。
- できることなら屋外でのビオトープ作成がお勧め。
- 稚魚の室内飼育と屋外飼育の二つの育て方で違いを確認する方法もある。