メダカの稚魚(針子)が大きくならない理由は容器・場所・餌

2019年11月4日

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成長不足の稚魚

メダカの稚魚がなかなか成長しない。

メダカの稚魚(赤ちゃん)が大きくならない。

メダカの針子の成長と容器の大きさは関係ある?

メダカの稚魚がなかなか成長しない理由はいくつかありますが、その中でも容器のサイズやその容器の置き場所、餌の量などが成長の妨げになっていることもあることはご存知でしょうか?

今回はメダカの稚魚がなかなか成長しない原因と対処法についてご紹介いたします。

メダカの稚魚(針子)が大きくならない理由と容器の大きさ

メダカを飼育している容器の大きさはメダカの稚魚の成長に関係があるの?と思う方も多いと思いますが、実は飼育容器の大きさはメダカの稚魚の成長に大きな影響を与えます。

まず、メダカの稚魚を入れる入れ物に特にルールやこだわりは必要ありません。

バケツでも発泡スチロールでも水槽でもある程度の水を溜めることが出来る容器なら色々なものが飼育容器として活用できます。

稚魚を入れる容器に何を用いるかは稚魚の数によって決めるといいかもしれません。

小さな容器に沢山の稚魚を入れれば、それだけ水質が悪化しやすいので、ある程度大きめの容器を用意して水量を確保してあげたほうがいいでしょう。

小さな容器では水質は悪化しやすく、餌の取り合いにもなり、さらには酸素不足になることさえあります。

そのような環境では稚魚は伸び伸びと成長できないためにどうしてもなかなか成長しない状況がうまれてしまうのです。

メダカの稚魚が大きくならない理由と容器の置き場所

メダカの稚魚を育てる容器の置き場所は容器の大きさを考えることと同じかそれ以上に大切なことです。

稚魚を育てる容器の置き場所を考える上で真夏の直射日光が当たる場所は水温の急激な上昇が起こるためにあまりお勧めできません。

しかし逆にまったく日の当たらない場所では水草や浮き草の成長が鈍るうえに水の中に繁殖する微生物の数もなかなか増えないためこれもまた稚魚を育てる環境としては不向きと言えます。

水中の微生物はメダカの稚魚が成長するうえで欠かせないエサとなりますので、日の当たらない場所=メダカの稚魚が生長しにくい場所となってしまいます。

さらにメダカそのものにも日光浴は大切な要素ですので、ある程度は日の当たる場所を選ぶようにしましょう。

ただ、容器内全てが日向になってしまうと暑い時にメダカの稚魚が逃げ込む場所が無くなってしまいますので容器の半分をよしずなどで覆うなどの半日陰対策が効果的です。

そのような環境を作っておくとメダカの稚魚は自分の意志で日光浴をしたり、日陰で休んだりすることができるようになります。

ホテイ草などの浮草を入れておくことも水中に日陰を作る効果と水質浄化効果が見込めるうえ、メダカの稚魚の隠れ家となり安心感を与える効果も見込めます。

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メダカの稚魚(針子)が大きくならない理由と餌の量

餌不足は成長障害につながることはもちろんのことで、先ほどの容器の大きさと置き場の違いによって餌の量も変わってくることを意識しておかなければなりません。

容器の大きさが小さいと必然的に水量も少なくなります。

そうなるとそこに繁殖する微生物の量にも限りがでてきます。

もしメダカの稚魚が必要とする微生物の量よりも繁殖する微生物の量の方が少なければ餌不足となってしまいます。

よってしっかりとした水量を確保しつつ、植物プランクトンなどが繁殖しやすい環境に容器を置いてあげることが自然と稚魚のエサの確保につながります。

そのスタイルがまさしくビオトープであり、睡蓮鉢やメダカ鉢に豊富な水を蓄え、様々な植物が茂った小さな自然環境はメダカの稚魚にとって最高の環境と言えます。

しっかりとした自然環境をビオトープ内で作ることができていれば、稚魚の餌が不足することはありませんが、そのような環境を全ての飼育者が作れるわけではありません。

よってメダカの稚魚飼育では稚魚の餌を飼育者がしっかり与えることも稚魚の成長にとって非常に大切なことです。

稚魚が大きくならない理由は個体差や孵化のタイミングもある

どのような生き物でもあり得ることですが、メダカの稚魚にも個体差と言うものがあります。

同じタイミングで生まれても餌をしっかり食べられなく、大きくならない個体やなんらかの病気を持って生まれてきた稚魚などはやはり大きくならないものです。

また、孵化したタイミングによっても成長の大きさが変わることがあります。

早く孵化した稚魚はすぐに餌にありつけるためどんどん大きくなりますが、そのような環境に新しく孵化した稚魚はお兄さんメダカに餌を取られてしまうため餌不足になることがあります。

またあまりにも大きさの違う稚魚同士は共食いの可能性もありますのでサイズわけが必要となってきます。

しっかりサイズわけをして大きさごとに稚魚を育てるか、自然に任せて大きく育つ稚魚だけを優先するかは飼育者次第です。

孵化した稚魚を全て大きく育てることはのちのちの飼育環境不足につながることもありますので、自然の淘汰もある程度は必要なことでもあります。

メダカの稚魚が大きくならない理由まとめ

  • 小さな飼育容器では水質の悪化や餌の取り合いで稚魚が成長しにくい。
  • 屋外での稚魚飼育では直射日光による水温上昇に気を付ける。
  • 日陰では稚魚がなかなか成長しない。
  • 太陽光は稚魚の成長と餌の確保にメリットをもたらす。
  • 大きな容器で稚魚を育てることにより微生物がたくさん繁殖しやすくなる。
  • その微生物を餌として稚魚はどんどん成長する。
  • ビオトープのような環境は稚魚の成長に最高の環境。
  • 稚魚の個体差によって大きくならない稚魚もいる。

今回はメダカの稚魚が大きくならない理由についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただければ幸いです。

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マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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