メダカの孵化のさせ方と水槽管理!しっぽだけ出ているのは大丈夫?

2022年2月27日

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メダカの卵の孵化

メダカが産卵した。孵化のさせ方は?

メダカの孵化水槽の準備と管理はどうすればいい?

メダカの卵は10月過ぎの秋や冬でも孵化できる?

メダカが孵化したけれどしっぽだけ出ているのは大丈夫?

こんなメダカの卵の孵化に関する疑問についてご紹介いたします。

メダカが産卵した。孵化のさせ方は?

メダカの産卵を見つけたら、すぐに卵を別の容器に移しましょう。

親メダカには卵や稚魚を育てる習性はなく、産卵が終われば卵から離れてしまいます。

それだけではなく、メダカの卵や稚魚は他のメダカに食べられてしまう可能性もありますので繁殖を成功させたいのであれば隔離することをお勧めします。

卵を隔離したら孵化させるための準備をしなければなりません。

メダカの孵化には水温と光量が大きな影響を与えます。

水温は25℃前後が理想です。

20℃くらいからでも孵化はしますが、水温が低いと孵化までに時間がかかってしまいます。

孵化までの時間が長いと卵のカビや、死卵の原因となることがあります。

だからといって高い水温がいいわけではありません。

30度を超えると奇形のメダカが生まれる確率があがるため、適切な水温を保つようにしましょう。

日照時間は1日あたり、13~14時間を目安にしましょう。

陽の光に当てるのが1番ですが、難しい場合は水槽用のライトを使用し夜間は暗くします。

卵の孵化にはたっぷりと酸素が含まれた清潔な水が必要なので、水換えは1~2日に1回行いましょう。

その際はカルキ抜きをせず、水道水をそのまま使います。

メダカにとって水道水は飼育に適しませんが、卵は殻に包まれているため悪い影響は与えません。

それどころか水道水に含まれている塩素が、卵の清潔を守ってくれカビも防いでくれるのです。

メダカの孵化水槽の準備と管理

メダカを孵化させる水槽には、親メダカなどの成魚をいれてはいけません。

水槽には卵を産卵床ごと移すか、産卵床から外した卵のみを入れましょう。

孵化する日数は、水温×日数=250度日とされています。

簡単に説明すると、水温が25度を保てた場合、孵化まで10日ほどかかるということになります。

日照時間などにより、変わってくることがあるのでだいたいの目安としましょう。

卵は日に日に変化していくので、毎日の観察は欠かしてはいけません。

成長とともに、中の針子の黒目が徐々に現れてきます。

この段階になったら水槽の水を水道水から親メダカを飼育している水に替えるようにしましょう。

水道水の塩素は卵にとって悪影響は与えませんが、針子にとっては悪い影響を与えてしまいます。

なのでいつ孵化が起こってもいいように、飼育する水を針子に適した水に替えておくのです。

孵化直後の飼育水は、カルキを抜いた水で代用できるかと思いがちですが、バクテリアがいないため水質が不安定になりがちです。

健康な針子を迎えるためにも、親メダカを飼っている飼育水を使用し卵の孵化を待ちましょう。

メダカの卵は10月過ぎの秋や冬でも孵化できる?

通常メダカは4~10月に繁殖期を迎え、多い時は1回で20~30個の卵を産みます。

このあたりの季節は、卵の孵化に不可欠な水温と日照時間のバランスが、とれている時期だからといえるでしょう。

もしこの時期をすぎた10月以降に、孵化をさせたいのであれば、水槽内を孵化に適した環境に整えてあげなければいけません。

水温も日照時間も不足しているため、特別な配慮が必要です。

水温は自然界と同じように寒さが進むにつれて、熱帯魚用のヒーターを使用し少しずつ上げていきます。

日照時間の不足を補うためにLEDライトを使用しますが、できることなら日光が1番です。

天気の様子と水温に気をつけながら、窓辺に置いてあげるなどしてもいいでしょう。

秋から冬にかけての孵化には、自然と同じように緩やかな水温、日照時間の変化に配慮する必要があります。

もちろん他の時期と同じように水質等の管理も忘れないようにしなければいけません。

それらの作業を行うことで、10月以降の孵化も期待ができることでしょう。

メダカが孵化したけれどしっぽだけ出ているのは大丈夫?

孵化前の針子は成長するにつれ、口から酵素を出し卵の殻を柔らかくします。

自分で卵の殻を柔らかくすることで、孵化の際に卵の殻を破りやすくするためです。

孵化が近づいてくると、針子は卵の中で回転し、その力を利用してしっぽで殻を破ります。

その後、水中で泳ぎながら体の殻も取り去るのです。

しかしいろいろな理由で、卵からしっぽだけしか出ず、頭が卵の中に入った状態になってしまうことがあります。

元気のいい針子は放っておいても自然に殻から出てきますが、中にはいつまでも出られない仔がいて飼育者はとても心配することでしょう。

そういった時は殻をとってあげたくなりますが、決して手でさわってはいけません。

生まれたばかりの針子は、とても小さくデリケートなので、助けるつもりが致命傷をあたえてしまうことがあるからです。

助ける手段として、太いスポイトを利用し水流で殻を取り除く方法があります。

まず問題のある針子を別の小さな水槽に移します。

そして口が太いスポイトで水を吸い、針子の頭部分に水で殻を流してあげます。

この時に気をつけることは、健康な仔と隔離して行うことと、スポイトの口の太さです。

助ける仔を別の水槽に移す理由は、同じ水槽にいる健康な仔にダメージを与えないためです。

そして使うスポイトの口を太いものにする理由は、水流の勢いが頭の一点に集中するのを防ぐためです。

他に問題のある針子を少し水流をつけながら、別水槽に移す方法もあります。

隔離した水槽から、別の水槽にわずかに勢いをつけ、その水流の刺激で殻が取れることを期待するものです。

どちらにせよなるべく針子に刺激を与えないように、注意をしなければいけません。

しっぽだけ孵化してしまう原因として、もともと奇形があったか、卵から出られないほど衰弱していたことがあげられます。

この場合は飼育者がしてあげられることは、ほとんどありません。

もし無事に出てきたとしても、長くは生きられないことが多いかと思われます。

他に考えられる理由として、卵を水草などに産みつけるために役立った、付着糸が孵化の邪魔をしてしまった場合があります。

これは産卵後に卵を産卵床から取りはずし、バラバラにすることで避けられます。

この世話は卵同士を離す際に、付着糸を取り除くことができますし、カビなどの防止になるため行っておきたい作業です。

メダカの孵化まとめ

  • 孵化をさせるには水温と日照時間、水質の配慮が不可欠
  • 孵化前の水槽は水温と日照時間、水質に気をつけ、針子がいつ生まれてもいいように管理をする
  • 10月以降の孵化は、水槽内を4~10月頃と同じ環境にすることで可能である
  • 孵化後しっぽだけでてしまった針子を助ける手段はあるが、リスクが伴う

今回はメダカの孵化に関する疑問についてご紹介しました。皆様のメダカ繁殖の参考にしていただけると幸いです。

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マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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