
メダカの薬浴とは?
メダカが薬浴で死ぬことはある?
メダカの薬浴のやり方は?期間はどのくらい?
メダカの薬浴時に餌や水換えなどの世話は?
メダカの薬浴からの戻し方は?
こんなメダカの薬浴に関する疑問についてご紹介いたします。
メダカの薬浴とは?
メダカは日本の気候に適応しているため、丈夫な品種が多いとされています。
しかし、水質の状態や、メダカ同士のトラブルのために病気やケガをすることがあります。
とくに病気のメダカは放っておくと、周囲に感染させてしまう可能性がでてくるため別の水槽に隔離しなければいけません。
その際に行う、薬剤を水槽に入れる治療のことを「薬浴」といいます。
薬浴とは別に水槽に塩を入れることによってメダカの浸透圧を調整し、免疫力を高めたり、病気の予防をしたりする方法に「塩浴」があります。
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メダカの病気の種類は様々なものがあり、薬浴はその症状に適した薬品が用いられます。
そのためには、まずメダカがどういった病気にかかってしまったのかを知らなければいけません。
そこでメダカが、かかりやすい病気を紹介しましょう。
白点病
メダカの体に白い点がでてくる病気です。体の模様に見えがちなので発見が遅れることがあります。
尾くされ病
尾の先が白くなり少しずつ無くなっていく、感染しやすい病気です。
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水カビ病
体に白いカビのようなものが付着します。
体は普段は見ないフワフワしたようなもので覆われています。
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白雲病
水カビ病のような状態にとてもよく似ています。
これらはメダカがかかりやすい病気なので、普段からの観察が大切です。
もし飼育中に病気が疑われた場合は、問題のメダカを直ちに隔離し、薬浴を検討する必要があります。
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メダカが薬浴で死ぬことはある?
薬浴は、病気の治療に適した薬液の中で、メダカを泳がせる治療法です。
使用する薬剤は様々な種類があり、似た薬名、同じ効果でも容量や使用期間が異なるものがあります。
メダカの体は非常に小さいため、ちょっとした間違いが死んでしまう原因となるので、細心の注意を払わなければいけません。
薬浴をしている期間は、病気に合った薬剤を決められた濃度で使用し、水換え、餌やり、水温などいつも以上に気を使いながらの飼育をします。
これらの作業を怠ると、病気の悪化や死ぬ可能性が高くなってしまうのです。
しかしどんなに手を尽くしても、死ぬ原因の一つとして「病気の発見の遅れ」があります。
他の生き物でも言えることですが、早期の発見が病気の回復率に繋がるのでメダカの体の変化には常に注意が必要です。
多頭飼いをしている時などは病気の発見が遅れがちになるため、薬浴だけが死ぬ原因とはいえず、すでに手遅れの状態だったかもしれません。
薬浴をすれば必ず病気が治るというものでもありません。
病気の進行具合やメダカの体力など色々な要因でメダカが病気に勝てないこともあります。
メダカの薬浴のやり方は?期間はどのくらい?
薬浴を始める際は、薬剤の濃度は少しずつ水に合わせながら、濃度を濃くしていきます。
薬剤が規定量内だとしても、いきなりその濃度での薬浴はメダカに負担がかかってしまうからです。
弱っているメダカにとっては、わずかな刺激も致命的なことになりかねません。
用法、用量を守ることはもちろんですが、正しい使用方法を理解しておく必要があります。
同時に水槽内の水草にも、影響を及ぼす薬剤もあるので注意しましょう。
メダカの薬浴を行う期間は、使用する薬剤によって変わってきます。
それぞれの薬剤には薬の効果が現れる有効期間が記されています。
これはあくまで目安なので、期間いっぱいに薬浴をしなければいけないわけではありません。
なので使用する期間は1日、1週間など飼育者の目の届く範囲での区切りを決め確認を行うといいでしょう。
常に確認をすることはなかなか難しいため、目安を決めることで飼育者の負担も減るかと思われます。
薬浴には病気の原因となる細菌などを減らし、体力や免疫力の回復を目指す目的があるのですが、デメリットがあることを忘れてはいけません。
治療中にはいつも以上に特別な気遣いが必要なのです。
メダカの薬浴時に餌や水換えなどの世話は?
メダカの薬浴時には薬剤の取り扱い以外に、餌と水換えの配慮が大切です。
薬浴を行っている水槽内は、通常は発生しているバクテリアや細菌が減少したりいなくなってしまいます。
これは病気の治療をするのに適した環境ではありますが、水の汚染が進みやすい環境でもあります。
水の汚染を防ぐには、餌の食べ残しは避けることが重要なので、これまであげていた餌の量を減らさなければいけません。
量や回数の見極めは、飼育者にとって難しいところですが、餌を与えることで体力の回復が望めることもあります。
そもそも病気をしているメダカは食欲が落ちていることが多いので、メダカの食欲を知ることはメダカの状態を知るいい手段といえるでしょう。
ただ、腹水病など病気の種類によっては餌を与えない絶食という治療方法もありますので、病気の種類や進行具合によって餌やりをやめることも必要になってきます。
メダカは1週間くらいでしたら餌を与えなくても死んでしまうことはありませんので過剰な餌やりは控えるようにしましょう。
薬浴時の水換えは、薬の有効期間を目安に行います。
例えば1週間の薬効であれば、2~3日おきに水換えをします。
水の量は水槽の半分ほどを抜き、カルキを抜いた水をその分だけ足します。
抜いた水の分の薬を足して、濃度を一定に保ちましょう。
病気のメダカはとてもデリケートな状態ですので、水換えが病状の悪化の原因にもなりえます。
なので餌の量には十分に気をつけ、できるだけ水の汚染を防がないといけません。
メダカの薬浴からの戻し方
メダカを薬浴から通常の水槽へ戻すには、薬浴をしていた水槽の薬剤の濃度を減らしていくことから始めます。
初日に半分の水を抜き通常の水を足して、翌日にその半分を抜き替えていく作業を繰り返すと、4日ほどで真水に近い状態となります。
薬浴を終える頃のメダカは病気が完治し、元気になったように見えますが人間でいえば「病み上がり」の状態です。
水の環境を少しずつ替えることは、飼育水槽へ戻るためのリハビリの期間ともいえます。
水換え作業を終えたら、飼育水槽の水温の差に気をつけながら戻します。
その際は小さな水槽で落ち着かせる期間を設け、その後にメインの水槽に移すと環境に慣れやすくなります。
薬浴は病気を治すには効果的な方法ですが、メダカにとっても飼育者にとっても負担がかかる作業です。
それを避けるために病気の原因を考え、水槽内の環境を定期的に見直しましょう。
メダカの薬浴まとめ
- 薬浴とは、メダカを薬剤をいれた水槽内で治療すること
- メダカは薬浴の進め方や薬剤の濃度で死ぬことがある
- やり方は薬剤の種類に合った量を低濃度から始め、決められた期間内で行う
- 世話は水の汚染を防ぐため餌の量に気をつけ、少しずつ水換えを行う
- 飼育水槽に戻すには、段階的に薬液濃度を減らし真水に慣らした後に行う