メダカの飼育はいつから屋外でできる?
メダカの屋外飼育の置き場所は?
メダカの屋外飼育の容器は?
メダカの屋外飼育でエアレーションはどうする?
メダカの屋外飼育ですだれは必須?
こんな初心者がメダカの屋外飼育を始める際の疑問についてご紹介いたします。
目次
メダカの飼育はいつから屋外でできる?
メダカの屋外飼育はいつからできるのか?
メダカは日本の四季に対応できる魚ですので、春夏秋冬一年中屋外飼育を楽しむことができます。
ただ、メダカの屋外飼育では始めやすい季節というものもあります。
特にメダカ飼育初心者の人は屋外飼育を始めやすい季節からはじめることで失敗が少なくなるはずです。
メダカの屋外飼育を始めやすい時期とは気温が20℃を越えるようになった時期です。
ここで「何月からです。」と言い切ってしまうと地域差やその年による寒暖差によって微妙なずれがでてしまいますので、あえて気温でご紹介しました。
気温が20℃を超える季節とはメダカの活動が活発になる季節です。
活動が活発になったメダカは餌をよく食べ、元気に成長するため抵抗力や免疫力も高まります。
また、気温が高くなってくるとビオトープの植物もしっかり成長しますのでメダカにとって良い環境が作りやすいとも言えます。
ただ一つ注意しなければいけないのが、これから気温が下がり出す秋です。
今現在の気温がメダカにとって最適であってもこれからどんどん気温が下がる時期には屋外飼育は避けた方がいいでしょう。
春から飼育を始めて屋外の環境に順応したメダカであれば冬を乗り越えることもできますが、急に寒いところに出されてまだ環境に適応できていないメダカが冬を迎えることはリスクが高くなります。
そのような時には室内飼育で冬を超えてから屋外に出してあげると良いでしょう。
メダカの屋外飼育の最適な置き場所
メダカの屋外飼育をはじめるにあたってまずは置き場所を決めなければなりません。
どのような場所でメダカを飼うのか?
基本的には飼育者が飼育したい場所でメダカを飼うことは出来ます。
しかし、屋外飼育では次のようなことにも気をつけなければなりません。
- 日光の当たり具合はどうか?
- 日々の世話に支障がないか?
- 犬や猫、その他外敵から守られているか?
メダカ飼育において日当たりの良さは第一優先事項とも言えるかもしれません。
一日中日陰のような場所では、せっかく屋外飼育をしているのに太陽の恩恵を利用できないため非常にもったいないことになります。
メダカに限らず生命の多くは太陽の光を浴びてビタミンDを作ります。
ビタミンDはメダカの免疫力を高め、丈夫で健康的に育てることができます。
さらに陽の光はメダカの体内時計を整えて健康的に育てる効果もあります。
太陽の恩恵はメダカだけではなく、メダカを飼育している環境にも大きく影響を与えます。
水中ではプランクトンが増え、水草などの植物は光合成を行うことで水質浄化や酸素の供給などを行えるようになります。
このようにメダカの飼育にとって太陽は欠かせない存在です。
ただ、必ずしも直射日光がギンギンに当たる場所じゃなければならないと言うわけではありません。
太陽の光は反射や散乱によって半日陰にも差し込みますので、6月以降の太陽光が強い季節などは半日陰飼育でも問題ありません。
夏はメダカが日向と日陰を自由に行き来できるような環境がベストです。
暑くなったら日陰に隠れることで体温調節ができるような場所を作ってあげましょう。
日々の世話のしやすさというのもメダカの置き場所を決める大事な要素です。
水換えがしやすいように近くに水道があるか?
日頃からメダカを観察できるような場所かなども確認しておきましょう。
また、犬や猫に悪戯されたり、外敵に狙われやすいような場所も問題です。
メダカが常に怯えているような環境は良い環境とは言えません。
メダカの屋外飼育のおすすめ容器
メダカの屋外飼育では室内飼育よりも様々な容器を使用することができます。
水槽・メダカ鉢・睡蓮鉢・発泡スチロール・プラ舟・トロ舟・コンテナボックスなどなど数え上げたらキリがありません。
極論を言えば水を貯めることができればメダカを飼うことができるということです。
メダカは最小の淡水魚と言われるくらい小さな魚ですので、色々な容器で飼育することが可能です。
しかしそれがゆえにメダカの容器を何にすればいいのか悩んでしまうのも事実でしょう。
そんな初心者の方におすすめの容器が3つあります。
それはメダカ鉢とプラケースと発泡スチロールです。
メダカ鉢(睡蓮鉢)
メダカ鉢と睡蓮鉢は言い方の違いで、ほぼ同じようなものと思っていただいてかまいません。
メダカ鉢は陶器でできたものやプラスチック素材などが一般的です。
円形の容器はおしゃれ感があり、ビオトープなどを楽しむこともできます。
玄関先など人目につきやすい場所でのメダカ飼育にはおすすめの容器です。
プラケース(プラ舟)
プラ舟やトロ舟、コンテナボックスなど様々な呼び名があります。
これらの容器の特徴として四角いため、いくつか並べてメダカを飼育するには最適です。
また底が平らで水面を広く取れるなどの特徴もあります。
このような容器でのメダカ飼育は底床や水草などを入れないメダカだけを飼育するベアタンクスタイルなどによく用いられます。
掃除のしやすさや水換えのしやすさに重点を置いた容器です。
ただ見た目ではメダカ鉢などに比べておしゃれ感は低くなります。
発泡スチロール
発泡スチロールと聞くと魚屋さんなどで見かけるような白いゴワゴワしたものをイメージする人も多いはずです。
あのような容器では少々見た目が良くないでしょう。
そんな人のためにメダカ飼育用の発泡スチロールも販売されています。
メダカの色合いを引き出すのに効果的な黒い発泡スチロールやグレーのものもあります。
お好みに合わせてサイズや色を選べるのも発泡スチロール容器の魅力です。
耐久性ではプラケースなどには勝てませんが、発泡スチロールの特性上、保温効果が高く、外気の影響を受けにくいのがメリットです。
長年使用していると経年劣化はありますが、初期投資が安く済むのも発泡スチロール容器の魅力です。
メダカの屋外飼育でエアレーションはどうする?
金魚などを飼育する際には水中に酸素を供給するためのエアレーション(ぶくぶく)など行うことが一般的とされています。
エアーポンプによって酸素を送り込むことで水中の魚が酸欠になるのを防ぐ効果があります。
メダカの屋外飼育でもエアレーションは必要なのでしょうか?
メダカは金魚などに比べると必要とする酸素も非常に微量なものです。
よって必ずしもエアーポンプによるエアレーションをしなければメダカが死んでしまうと言うわけでもありません。
特にビオトープのように植物が植えられた環境でメダカ飼育をしているのであればエアレーションは必要ありません。
メダカの屋外飼育でエアレーションが必要な条件とは、ベアタンク方式の飼育方法かつ、メダカを沢山飼育しているような過密飼育の時に限られます。
メダカの屋外飼育ですだれは必須?
「飼育容器の最適な置き場所」のところでも少し触れましたが、メダカの飼育環境では日向と日陰の両方を用意してあげることが理想です。
その日陰を作るのに最適なアイテムがすだれです。
すだれは通気性が良く蒸れることがない上、しっかりと太陽の光は遮ってくれます。
小さなすだれを容器の上にかぶせておくことで簡単に日陰を作ることが出来ます。
太陽の光が強い真夏にはすだれは必須アイテムと言えるでしょう。
メダカの屋外飼育まとめ
- メダカの屋外飼育を始めやすい時期は気温が20℃を超える季節
- メダカを屋外で飼育する場合には日当たりの良さを考慮する
- 水換えなど日々の世話がしやすい場所に置くこともメダカの屋外飼育を成功させる秘訣
- メダカ飼育初心者におすすめの屋外飼育容器はメダカ鉢・プラケース・発泡スチロールの3種類
- メダカの屋外飼育では過密飼育をしない限りエアーポンプによるエアレーションは無くても問題ない
- すだれはメダカに日陰を作るための必須アイテムとも言える
今回はメダカの屋外飼育を始める際の疑問についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。