メダカは日当たりが悪いとどうなる?メダカ飼育に最適な日当たりとは?

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メダカは日当たりが悪いとどうなる

メダカは日当たりが良い場所が好き?

メダカは日当たりが悪いとどうなる?

メダカの日当たりの良い・悪いの判断方法は?

メダカビオトープは日当たりの良い場所に作る?

室内メダカ水槽に日当たりは必要?

冬のメダカの日当たりはどうする?

夏のメダカの日当たりはどうする?

こんなメダカの日当たりに関する疑問についてご紹介いたします。

メダカは日当たりが良い場所が好き?

メダカは本能的に日当たりの良い場所を好む性質があります。

冬眠明けのまだまだ気温が低い季節には日光浴をして体温を上げます。

体が温まることでメダカの活性が高まり、食欲も上がってきます。

また太陽の光はメダカの体内で必要な栄養素を作り出すうえ、免疫力を高める効果もあります。

その結果、メダカが健康的に育ち、色合いが良くなる、病気をしにくくなるなど多くのメリットを得られます。

ただ、一日中直射日光が差し込むような場所は水温の上昇に注意が必要です。

太陽の光はメダカにとって多くの恩恵をもたらしますが、もちろんデメリットもあります。

夏には水が暖まり過ぎて高水温になる事があります。

水温が30℃を軽く超えてしまうような環境はメダカにとって過酷な環境となってしまいますので、飼育容器の移動などが必要となってきます。

しかし、メダカ鉢や睡蓮鉢などのような大きな容器でメダカを飼育している場合にはメダカを移動させることができません。

そのような時にはよしずやすだれなどで必ず日除けを作ってあげましょう。

ただ、大きな庭があるような家庭でなければ、1日中直射日光が当たるような場所というものはそれほどないものです。

家の影になってしまったり、樹木の影になってしまったりと。

もし庭の中でもメダカを置く場所を選べるのであれば、朝日が当たる場所を選ぶのが理想的です。

朝日はメダカに朝を知らせてメダカの生活リズムを整える効果があります。

また、夏には暑くなった夕方の西日よりもまだ気温が低めな朝日の方がメダカにとっては有難いものです。

メダカは日当たりが悪いとどうなる?

メダカは日当たりが悪いと先にご紹介したような太陽の恩恵を受ける事が難しくなります。

  • 太陽の光による水温上昇と体温上昇
  • 日光浴による体内で必要な栄養の生成
  • 日光浴による殺菌効果

これらの恩恵を受けにくくなってしまいます。

また、メダカの環境にも日当たりは大きく影響しています。

日当たりが悪いと微生物の繁殖も活発にならないため

  • 濾過バクテリアの繁殖が弱く水質が悪化しやすい
  • 植物プランクトンや動物プランクトンが少ないためメダカの餌が少なくなる
  • 水生植物などの育ちも悪くなる

などが挙げられます。

このような問題が複雑に絡み合い、メダカの成長を妨げる原因にもなってしまいます。

メダカの日当たりの良い・悪いの判断方法は?

メダカの日当たりが良い環境なのか、悪い環境なのかを見分ける方法は水温の確認や植物の育ち方などから確認する事が出来ます。

一日中全く日が当たらない環境であれば、日当たりが悪い環境という事はすぐに判断出来ると思います。

しかし、朝のうちの数時間は日が差し込むけれどそれだけで足りているのか?

もしくは日中に数時間日が当たるけれどそれだけで足りているのか?

逆に夏には長い時間日に当たっているけれど良い環境なのか?

など様々な疑問も出てくるかもしれません。

そのような時にはまず水温管理をしてみましょう。

1日のうちで最高水温と最低水温を測定してみて、メダカが生活する上で最適な水温を維持出来ているか確認してみましょう。

また、ホテイアオイやアナカリスなどの水草や浮き草が元気に育っている環境であれば、メダカにとっても日光が足りている環境と言えます。

ただ、気温が下がる季節には植物の生育も悪くなりますので、季節に合わせた確認が必要になってきます。

メダカビオトープは日当たりの良い場所に作る?

メダカビオトープは一度作ってしまうとなかなか動かせないものです。

よってどのような場所に作るのかは非常に大切な検討要素です。

メダカの屋外飼育において太陽の恩恵は必須です。

日当たりの悪い場所にビオトープを作ってしまうと水生植物などが上手く成長しないため、自然の環境がなかなか出来上がりません。

ビオトープは植物本来の力を発揮する事で水質の浄化や微生物の繁殖などが活発になり、メダカにとって住み良い環境となります。

日当たりの良い場所にビオトープを作り、日当たりが強すぎる時には、よしずや遮光ネットなどで日を遮る事は出来ます。

しかし、逆に日当たりの悪い場所にビオトープを作ってしまってから日当たりを良くする方法はありません。

メダカビオトープを作る際には一年を通して日当たりの良さを確認しておきましょう。

室内メダカ水槽に日当たりは必要?

メダカの育成に日当たりが重要な事はご理解頂けたと思います。

しかし、室内のメダカ水槽でも日当たりは必要なのでしょうか?

理想を言えば室内のメダカ飼育でも日当たりは必要です。

窓辺など朝日が差し込むような場所に水槽を置いあげる事でメダカにとって良い環境を作る事が出来ます。

ただ、室内のメダカ飼育では太陽の光がデメリットになる事もありますので、注意が必要です。

室内のメダカ飼育では屋外飼育と違いプラケースや水槽などを使用する事が多くなります。

そのような容器は室内でのメダカ鑑賞には最適です。

しかし、容器が透明なのでコケが生えると見た目が悪くなり鑑賞効果が下がってしまいます。

太陽の光は多くの生き物にとって成長を促進させる効果があります。

それはコケなどの植物プランクトンや藻類にも同じ事が言えます。

そのため日当たりの良い場所に水槽を置くとコケが生えやすくなってしまいます。

水槽のガラス面にコケが生える事を良い事と捉えるか、見た目が悪いから綺麗にしたいと考えるかは飼育者次第とも言えます。

もう一つの問題が水温の上昇です。

屋外飼育では大きめの容器を使用する事が多いため水温の上昇も緩やかです。

また、屋外では風通しが良い為、蒸れることがほとんどありません。

しかし、室内では容器が小さいため水温変化が激しい上に蒸れも懸念されます。

よって日差しが強い夏には日除対策が必要になってきます。

室内のメダカ飼育では、そのような問題を解決する為にあえて日の当たらない涼しい場所に水槽を設置して、水草育成用の照明などを利用する方法もあります。

そのような方法ですと過度な水温上昇は抑えられるうえ、メダカや植物にとって最適な明るさを維持する事が出来ます。

水槽内に水草を多めにレイアウトして自然の環境を再現するネイチャーアクアリウム(水草水槽)などはこのような手法が一般的とされています。

冬のメダカの日当たりはどうする?

室内で照明を利用していれば、冬の日当たりに対しても特に気にすることはありませんが、屋外飼育では季節の変化によって日当たりも変わってきます。

冬のメダカの屋外飼育では日当たりはどうすれば良いのでしょうか?

その答えは「自然に任せる」です。

冬になれば夏よりも日当たりが悪くなったり、日差しが弱くなるのは当然の事です。

メダカはそのような環境の変化に順応出来る生き物ですので、自然に任せて大丈夫です。

ビオトープに入れている植物の種類によっては冬になると枯れてしまうものも多いですが、それも屋外ビオトープでは当然の事と言えます。

暖かい春が来るまでそっとしておいてあげましょう。

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夏のメダカの日当たりはどうする?

秋から冬を経て春までは自然に任せて大丈夫ですが、夏には日当たりに対する対策が必要な時もあります。

メダカ鉢や睡蓮鉢などのビオトープは自然の環境に比べて遥かに水量が少ない環境です。

その為、夏の強い日差しを長い間浴び続けてしまうと過度な水温の上昇が起こってしまう事があります。

そのような問題が起こらないように日除対策が必要になってきます。

建物のそばであればシェードなどを設置したり、すだれなどを設置するのも良い方法です。

メダカの日当たりまとめ

  • メダカを育てる上で日当たりの良さは非常に重要な要素である
  • 太陽の光はメダカの体内で必要な栄養素を作り出すうえ、免疫力を高める効果がある
  • メダカが健康的に育ち、色合いが良くなる、病気をしにくくなるなど多くのメリットがある
  • 一日中直射日光が差し込むような場所は水温の上昇に注意が必要
  • 日当たりが悪いと微生物や植物の育ちが悪くなる上、メダカにも多くの問題が起こりやすくなる
  • 室内のメダカ飼育でも日当たりの良い場所に水槽を置く事は理想的だが、コケの問題と水温上昇の問題がある
  • コケの問題や水温上昇の問題を避けるために室内水槽では水槽用照明を使用する飼育スタイルが一般的

今回はメダカの日当たりに関する疑問についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。

  • この記事を書いた人
マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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