メダカの飼育容器の周りに青いコケのような物がつくのはなぜ?

2023年6月11日

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メダカの飼育容器の周りに青いコケのような物がつくのはなぜ?

メダカの容器の内側にぬめりが出る理由は?

メダカの容器につくコケのようなものはメダカに害がある?

コケの発生を抑える方法とは?

こんなメダカの容器の内側のコケに関する疑問についてご紹介いたします。

メダカの飼育容器の周りに青いコケのような物がつくのはなぜ?

メダカを飼育していると室内飼育や屋外飼育問わず、容器の周りにコケのようなものが付着することがあります。

屋外飼育であれば、それほど気にはなりませんが、室内のガラス水槽などでは景観を損ねるため、できれば除去したいものです。

しかし、なぜ青いコケのようなものが付着するのでしょうか?

メダカの容器の周りに発生するコケの原因はメダカの飼育水に含まれる栄養分と日の光です。

容器の周辺に付着しているコケのようなものは、植物プランクトンや藻類の仲間です。

そのため、飼育水に含まれる養分を栄養として日の光を使い光合成を行なって増殖します。

少ないうちはあまり気になりませんが、光合成が活発になり数が増えてくると目立つようになってきます。

メダカの容器の内側にぬめりが出る理由は?

メダカの容器がぬめる理由は先にご紹介しました植物プランクトンや藻類が容器に付着して繁殖していくためです。

また、植物プランクトン以外にも目には見えない微生物(バクテリア)などもいるため、そのような生物の繁殖によってもぬめりが出るようになります。

この状態は、メダカの飼育環境に生物の生態系が出来始めている状態とも言えます。

メダカの容器につくコケのようなものはメダカに害がある?

メダカの容器の周りに付着するコケや微生物はメダカにとって害があるのか?ないのか?

メダカ飼育者にとっては、この問題が一番の心配要素とも言えるかもしれません。

結論から申しますと容器の周りに付着する植物プランクトンや微生物はメダカにとって害はありません。

逆にメダカにとって有益な場合がほとんどです。

濾過バクテリアの繁殖が進めば、飼育水を綺麗な状態に保つ働きをしてくれます。

また、コケなどの植物は光合成を行うことで、飼育環境に酸素の供給をもたらします。

しかし、何事もバランスというものが大切ですので、コケが大量に発生してしまっている場合などは問題が起こることもあります。

また、容器のぬめりやコケの付着は美観を損ねるため綺麗にしたいと思う飼育者も多いはずです。

よって、メダカには害はありませんが、除去方法や抑制方法についても触れておきましょう。

容器に付着するコケの発生を抑える方法とは?

まず、コケやぬめりを除去する一番簡単な方法は掃除です。

スポンジなどを使い定期的にこすることで綺麗な状態を保つことができます。

水換え前に軽く容器を擦り、その後に水換えを行うことで水中に拡散してしまったコケの胞子を排出することができるため、効率よく掃除をすることができます。

コケ掃除には拭き取ったコケや汚れを吸着してくれるコケクロスが人気です。

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掃除と合わせてコケを抑制する方法を取り入れることも効果的です。

コケを抑制する方法とは、飼育水の富栄養化を抑える事と直射日光が当たらないようにする事です。

飼育水の富栄養化を抑える

飼育水の富栄養化とは水の中のコケの栄養となる成分が増えすぎてしまうことです。

その原因となるのが、餌の与えすぎ、生体の入れすぎ、水換え頻度の低すぎなどが挙げられます。

メダカの餌には当然のことですが、メダカの栄養となる成分が含まれています。

その餌が食べ残されることによって水中で分解が進み、最終的にコケの栄養分となってしまいます。

その栄養分の発生の根源を減らすことでコケの繁殖を抑えることにつながります。

また、生体の数が多過ぎると、排出される糞尿の量も増えるため。同じようにコケの栄養源が増えてしまいます。

さらに水換えを怠ることで蓄積した栄養分が排出されずにコケに回ってしまうためコケが繁殖しやすい環境が整ってしまいます。

直射日光が当たらないようにする

コケなどの植物は二酸化炭素と光と栄養分をもとに繁殖と成長を繰り返します。

よって強い太陽光もまたコケの繁殖に大きな影響を与えます。

室内のガラス水槽などでメダカを飼育している場合には直射日光が当たらない環境を維持しましょう。

屋外のメダカ飼育では、全く太陽光の当たらない環境というのはメダカや植物にとっても好ましくない環境ですので、また違った考え方となります。

屋外飼育ではホテイアオイなどの浮き草やアナカリス、マツモなどの水草を利用してコケを抑える方法があります。

ホテイアオイやアナカリスなどの高等植物がコケよりも先に水中の養分を使うことによりコケに回る栄養を減らすことができます。

その結果、植物がしっかり育ち、コケなどがあまり繁殖しない綺麗な環境を維持することもできます。

ただ、この方法はコケが繁殖する前に行うことで効果を発揮するため、コケが大繁殖した飼育環境に水草などを入れてもコケが激減することはありません。

このように容器の淵などに発生するコケに対しては、その環境に合わせた対処法が求められます。

メダカの容器の内側のコケ対策まとめ

  • メダカの容器の内側に付着する青いコケはメダカを飼育していれば必ずと言っていいほど発生するもの。
  • 容器のぬめりの原因は微生物や濾過バクテリアなどの付着によるもので、メダカに害はない。
  • ぬめりやコケは飼育水の富栄養化と生体の数、水換え頻度の低さなどに影響を受ける。
  • ぬめりやコケをある程度抑制する方法としては餌やりの量を減らす、生体の数を減らす、水換え頻度を増やすなどが挙げられる。
  • 水草や浮き草を入れることで飼育水の栄養分を吸収してコケの発生を抑制する効果もある。
  • この記事を書いた人
マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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