メダカの産卵時期になっても、うちのメダカはなかなか卵を産まない。
メダカが卵を産まない原因はなに?
メダカは室内では卵を産まない?
こんなメダカが卵を産まない原因に関する疑問についてご紹介いたします。
目次
メダカが卵を産まない原因
メダカが産卵しない理由は一つではなく、多くの要因が絡み合っていることもあります。
まずはメダカが産卵しない時に考えられる理由・原因をいくつか挙げてみましょう。
メダカのメスが産卵期を迎えていない
メダカのメスは早いものでは、孵化してから3ヶ月ほどで産卵を開始しますので、これはあまり考えにくいことですが、絶対に無いことでもないので挙げておきます。
大きさで言えば2cmを超えたあたりから産卵はできるようになります。
よってまだ小さい時期にはしっかりと飼い込み、しっかりと繁殖のできる立派な親メダカに育ててあげましょう。
水温が低すぎる
メダカは水温が15℃を超えた辺りから繁殖を始めるようになり、20℃を超えるとさらに活発に産卵行動が見られるようになります。
逆に水温が低すぎる場合には、いくらしっかり成長した親メダカを何匹入れていても繁殖は行われません。
これは、自然の摂理に従ったもので、卵が孵化しやすい水温、稚魚が育ちやすい水温になる季節に産卵を行うことが子孫を残すうえで一番効率が良いことだからです。
ヒーターなどを使わずに屋外飼育を行なっている場合には、産卵に最適な水温になる時期まで待つしかありません。
日照時間が短すぎる
日照時間(昼間の時間)もメダカのメスの産卵活動に大きく影響することが知られています。
日照時間が14時間以上になると最も活発に産卵活動をするようになることは広く知られていることです。
これも日照時間と温度によって本能的に産卵すべき季節をメダカが感じとっているからとも言われています。
産卵をするための栄養が足りていない
メスが産卵を行うためには沢山の栄養を必要とします。
栄養不足はやはり産卵回数を減少させる要因となりますので、この時期には栄養価の高いエサをしっかり与えるようにしましょう。
オスメスの比率が低すぎる
オスとメスの数が少なすぎるのも産卵の確率が低くなるうえ、無精卵になる可能性も高くなってしまいますので、それなりの数のメダカを確保した方が産卵および卵の孵化率は高まります。
メダカの産卵を促すためにできること
水温を産卵適正水温に保つ
屋外飼育でも室内飼育でもメダカの産卵を試みたいのであれば、水温の把握は絶対条件です。
メダカを飼育している環境の水温を把握し、産卵に適正な水温を保つようにします。
その方法は季節の変化による自然任せでも良いですし、水槽用ヒーターを使用して意図的に適正水温を維持するもよしです。
ヒーターを使用する場合には、夏場の高水温対策についても前もって知識をつけておく必要があります。
日照時間を長く取る
水温と同じくらいメダカの産卵に大切なことが日照時間の長さです。
日照時間の管理も水温同様に季節の変化による自然任せでも人の手による管理でも問題ありません。
ただ、水草育成用照明などを使い、日照時間の管理を行うのであれば、不規則な点灯時間はメダカの生活リズムを崩してしまうのでお勧めできません。
よってプログラムタイマーを使い、毎日規則正しい点灯時間を守るようにしましょう。
プログラムタイマーとはあらかじめ設定した時刻になると電源のオンオフを自動的に行ってくれるもので、常に水槽のそばにいられない人や毎日不規則な生活でなかなか決まった時間に世話をできない人には必需品ともなっています。
しっかりエサを与え栄養をつける
水温や日照時間など周辺環境が整ったら、次はメダカそのものの体力をつけることが大切です。
普段あげているエサにプラスして繁殖用に栄養価の高いエサを与えるようにします。
ただ、闇雲に量を増やすことは水質の悪化に直結しますので、量よりも質を重視していろいろな種類のエサを順番に与えるなどの工夫が必要です。
メダカが卵を産まない理由まとめ
- メダカは水温が15℃を超えたあたりから繁殖行動を始める。
- 水温が低すぎると産卵しない。
- 日照時間が14時間を超えるようになると最も活発に繁殖を行う。
- 室内飼育では蛍光灯による日照管理をタイマーで制御すると良い。
- メスが産卵するためには高栄養価の餌を沢山必要とする。
- 量より質を重視して栄養価の高い餌を与えると良い。
今回はメダカが卵を産まない理由についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただければ幸いです。