メダカビオトープの濁り対策!水が緑や茶色に濁るのはなぜ?

2021年7月25日

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メダカビオトープの濁り

メダカのビオトープが濁るのはなぜ?

ビオトープの水が緑色に濁るのは?

ビオトープの水が茶色く濁るのは?

グリーンウォーターが茶色くなる?

ビオトープの濁りはそのままでも大丈夫?

ビオトープの濁り対策はどうすればいい?

赤玉土でビオトープの濁りはとれる?

こんなメダカビオトープの濁りに対する疑問についてご紹介いたします。

ビオトープの水が濁る理由

透き通った水の中に水草が茂り、その中をメダカ達が泳ぐ姿に憧れてビオトープを始めたけれど何故だかビオトープが濁ってしまう。

何故ビオトープの水が濁るのか?

その原因を突き止めて濁りを解消したいと思う人は多いでしょう。

まず、初めに理解していただきたいことがビオトープの水が濁る理由は一つではないということです。

ビオトープがどのような経緯で濁るのか?どのような状態や色合いで濁っているのかによって原因や対策は変わってくることもあります。

水が濁る原因の違いによって水が白く濁ることもあれば茶色く濁ることもあり、さらには緑色に濁ることもあります。

また、ビオトープを立ち上げてすぐ濁るのか、それとも数週間してから徐々に濁ってくるのかによっても原因は変わってきます。

ビオトープの濁りの原因を解明するためにまずはビオトープの状態をしっかり観察することから始めましょう。

ビオトープの状態から考える濁りの解消方法はこの後詳しく説明しますのでまずは水が濁る原因を挙げて見ましょう。

  • 底床の粉塵が舞い上がって濁る
  • メダカの排泄物や餌の食べ残しが腐敗して濁る
  • 緑藻類が繁殖して緑色に濁る
  • 珪藻と呼ばれる茶色いコケが繁殖して濁る

細かく挙げるとまだいくつか原因はありますが、よくある濁りの原因とはこれらになります。

濾過バクテリアの死滅も水が濁る原因の一つとなることもあります。

その場合には水面にもなんらかの異変が起こることが多いものです。

底床の粉塵が舞い上がって濁る

荒木田土や田んぼの土などは粒子が細かく粘土質なため、ビオトープの底床に使用すると水が濁りやすくなります。

ビオトープ立ち上げ時に濁り対策をしっかりしながら立ち上げるようにすることで立ち上げ初期の濁りは避けることができます。

また、濁りやすい底床は使わずに赤玉土などを利用することで粉塵による濁りの問題は少なくなります。

メダカの排泄物や餌の食べ残しが腐敗して濁る

メダカを入れてから1週間くらいしてから徐々に水が濁り出したら有機物の蓄積による水質の悪化が原因です。

ビオトープ立ち上げ初期は濾過バクテリアの繁殖もまだ弱いため、どうしても水が濁りやすい時期になります。

水が白っぽく濁ったり、水面が泡立ったりするような異常はタンパク質の蓄積、濾過が機能していない証拠です。

餌の与え過ぎや生体の死骸の放置などが原因となることが多いものです。

ビオトープの水が緑色に濁る原因

屋外の睡蓮鉢やトロ舟などで楽しむビオトープでよくある濁りの一つがこの緑色の濁りです。

逆に飼育水が緑色に濁る問題は室内飼育ではあまり起こりにくい濁り方と言えます。

グリーンウォーターや青水などと呼ばれることもあります。

水中が富栄養化しており、さらに太陽の光がたっぷり降り注ぐような場所の飼育水は緑色になりやすいものです。

ビオトープが緑色に濁る原因は植物プランクトンですので、このような濁り方はメダカにとって害ではありません。

むしろ繁殖した植物プランクトンがメダカや稚魚の餌となるため丈夫に育ちやすくなります。

ただ気をつけなければならないのが、グリーンウォーターの元となる植物プランクトンの種類と濃さです。

藻類にも色々な種類がおり、飼育水の匂いを嗅いだ時に嫌悪感を感じる嫌な匂いがするときには、良質なグリーンウォーターとは言えませんので対策が必要となってきます。

また、濃すぎるグリーンウォーターもいくつかの弊害を引き起こすことがありますので注意が必要です。

  • メダカの状態が観察しにくくなり病気の発見が遅れる
  • ヤゴなどの天敵が侵入していても発見しにくい
  • 夜間に酸欠を引き起こすことがある
  • phが高くなりすぎることがある

これらの弊害を避けるためにもグリーンウォーターは適切な濃度を守るようにしましょう。

ビオトープの水が茶色く濁る原因

緑色のグリーンウォーターならまだ良しとしても、水が茶色く濁ってしまう状態は直ぐにでも改善したいものです。

グリーンウォーターが茶色くなる?そんなことがあるの?

と思うかもしれませんが、グリーンウォーターでも茶色くなってしまうことがあります。

この濁りの特徴は容器の底や側面に茶色いコケが付着してぬるぬるしている点です。

この状態は水が出来上がるための過程の一つであり、水質管理の通過点ともなります。

水が茶色く濁っても、その後すぐに濾過バクテリアがしっかり繁殖すれば徐々に水はクリアになってきます。

しかし、生物濾過の仕組みが上手く立ち上がらないといつまでもこの茶色く濁る状態が解消されません。

茶色く濁る状態が長引くと水草などの植物が育ちにくくなったり、メダカが長生きできないなどの問題が起こりやすくなりますので対策が必要になってきます。

茶色い濁りが長続きする時には水質測定を行い、硝酸塩濃度を確認してみましょう。

ビオトープの濁りはそのままでも大丈夫か?

ビオトープの濁りはそのままでも大丈夫か?

この疑問に対してはもうすでに答えを書いてしまいましたね。

その答えは「濁りの種類により対応が変わる。」です。

水の濁りによりすぐに生体が死んでしまうようなことはないですが、そのような状態が長引くことはビオトープの環境維持の面から考えると良いものではありません。

  • 濁りにより光の透過率が下がる
  • 硝酸塩が蓄積している状態はよくない
  • 水質が極端に不安定になる

このような問題が起こりますので対策を行いましょう。

ビオトープの濁り対策

ビオトープの濁りの中で早急に対策しなければならない濁りの順番は白濁している濁り→茶色い濁り→緑色の濁りの順になります。

水が白濁する原因となるものは有機物の腐敗です。

腐敗はのちに大量のアンモニアを生成するため生体の死につながることになりますので早急な対策が必要となってきます。

  • 死んでしまったメダカはすぐに取り出す。
  • 底床クリーナーで毎日底に溜まった餌の食べ残しや排泄物を吸い出す。
  • 吸い出した分新しい水を足す。
  • 餌の量をできるだけ減らす。

これだけでもかなり水質の状態は変わってきます。

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茶色く濁る水の対策は

  • ビオトープを日当たりが良い場所に移動する
  • 水換えの水はしっかり汲み置きをして太陽光に当てておく
  • メダカの数を減らす
  • 底床に赤玉土を入れる
  • 成長の早い水草を植える
  • 光合成細菌のpsbを入れる
  • ヌマエビや貝類を入れる

ビオトープを日当たりの良い場所に置くことで水中の様々な生物が活発に繁殖するようになります。

その結果、生物濾過による濾過能力も高まります。

水換えの水をしっかり太陽に当ててカルキ抜きと水温調整をしておくことは大切なことです。

水換えに水道水を直接入れていたら、いつまでも水は立ち上がりません。

濾過バクテリアが増える前にメダカをたくさん入れてしまうとメダカの排泄物処理が間に合わなくなり、水質が悪化してしまいますのでメダカの数は抑え目にしておきましょう。

成長の早い水草や光合成細菌psbは水質浄化に大きく貢献してくれます。

ヌマエビなどはデトリタスと呼ばれ、餌の食べ残しや排泄物をさらに細かいものに分解してくれる働きをします。

大きいままのものを微生物だけの力で分解していには多くの微生物の力と時間を要します。

しかし、エビや貝類などにより細かいものに分解されることで微生物の働きが少なくても短時間で有機物を分解できるため腐敗を防ぐことができるのです。

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特に気温が高い時期は微生物の働きが弱いと、あっという間に有機物は腐敗し、水質が悪化してしまいます。

濾過バクテリアは通常2週間程度で飼育水内にしっかり繁殖すると言われていますので、2週間を目処に水が立ち上がったか、茶色いままなのかを判断しましょう。

赤玉土でビオトープの濁りはとれるか?

赤玉土を入れるとビオトープの濁りを緩和する働きがあるのは事実です。

赤玉土そのものが水を透明にするというよりも赤玉土に繁殖する濾過バクテリアの働きで水が透明になります。

水中に浮遊する細かい有機物もバクテリアの力により分解されていくため水が澄んでくるのです。

いつまでも生物濾過が機能しない環境はアンモニアや亜硝酸が溜まりやすい上にコケが生えやすい環境と言えます。

メダカビオトープの濁り対策まとめ

  • ビオトープの濁りには色々な原因と状態がある
  • 濁りの原因と状態によって対策が変わる
  • 緑色の濁りはメダカにそれほど害はない
  • 白濁と茶色く濁る濁りは短期間で解決したい濁りの解消方法は生物濾過と水換え
  • 赤玉土や水草は生物濾過に貢献する

今回はメダカビオトープの濁り対策についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただける幸いです。

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マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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